CGキャラクターの姿を借りてユーチューブなどの動画サイトに投稿するバーチャルユーチューバー、通称「Vチューバー」についてのニュースです。
大江さん、お久しぶりです。テレビ東京バーチャルアナウンサー、相内ユウカです。カタカナでユウカといいます。よろしくおねがいします。
8月にもこのスタジオに登場しましたが、そこからずいぶん姿が変わりました。
髪型もショートカットにしたし、ちょっと痩せたかな。可愛くなりましたよね。大江さんも嫉妬しちゃうでしょ。
趣味はひとり酒と食べることです。時々毒を吐くけど、自分に正直なだけなんですよね。
これが化けの皮が剥がれたところ。
私はいま倉庫にいるんですが、恥ずかしいですけど気を取り直して、新しくなったポイントを紹介していきます。
一番のポイントは私の体が3Dで表現できるようになったところです。
この黒い全身スーツに15個以上のセンサーが内蔵されていて連動していきます。
指も動かすことができますし、表情も困ったり、笑ったり、怒ったり、色々変えることができます。
このようにどんどん進化して活躍の場を広げているVチューバーですが、人材を育成する市場が急拡大しています。
現場の取り組みを取材してきました。
Vチューバー
バーチャルユーチューバー、キズナアイで~す!
ユーチューブの世界を飛び出し、ついには観客を前にライブまで行うようになったVチューバー。
いまやその数は5,000人以上。経済効果は年間20億円以上といわれています。
さらには企業や行政も続々と導入するなどその活躍はとどまることを知りません。
最近ではキャラクター作りからライブ配信までスマホ1つでできるアプリ「REALITY Avatar」も登場し、Vチューバーはますます身近な存在になりつつあります。
そして今、Vチューバー市場は新たな局面を迎えています。
株式会社代々木アニメーション学院
[blogcard url="https://www.yoani.co.jp/"]
アニメや声優などの専門学校「代々木アニメーション学院」。
そこで行われていたのは…
代々木アニメーション学院の棚原清吾さん、
Vチューバーアイドルの育成を始めている。
トーク、歌、踊りなどを使ってバーチャルなキャラクターで表現する。
ここでは10月からVチューバーアイドルを育成するコースを開設。
授業は週1回、2時間。Vチューバーの動き方、歌やトークのスキルなどを半年間学びます。
皆さん、ヤッホー!
見えてる?
きょうはね「ある企画」を持ってきたんだ。
この日、行われていたのは動画配信のシミュレーション。テーマを自分で決め、視聴者がいると仮定して実技の練習をします。
まずはこちらの19歳の女性がチャレンジ。
絵を使ったしりとりで自分が次に何を描くかを視聴者に当ててもらうといいます。
ちゃんと描いたよ。
真面目に描いたの。笑わないでね。
シミュレーションを終えた後に待っているのは…
講師の原田英聡さん、
イメージとしては生放送だよね?
視聴者のコメントがあるなら、コメントをいじれるとうれしいかな。
講師はVチューバーのコンテンツを開発する会社に所属する現場のプロ。その声を直接聞くことができるのです。
みんなー!おっはよー!
なんてね。
データいじったら声なんて変えられるんだぜ。
「間」を作れていない。
このキャラクターだからこその言葉が言えれば良かったかな。
なかなか厳しい指摘。
かなり実践的ですが、なぜこのようなコースを作ったのか?
企業の広告としてバーチャルキャラクターを使いたい。
その時に即座に対応できる人材が求められる。
企業などのVチューバーの活用が増える一方でプロと呼べる存在は一握り。
いま即戦力の育成は急務などだといいます。
ピクシブ株式会社
[blogcard url="https://www.pixiv.net/"]
ほかにもVチューバー市場の人材発掘につながる動きが…
イラストの投稿サイトを運営するピクシブ。
ここでVチューバー向けの新たなサービスが開発されていました。
ピクシブのVRoid Hubプロダクトマネージャー、佐藤里佳さんは、
自分が作った3Dキャラクターをアップロードして公開できるサービス。
このサービス、誰でも自作の3Dキャラクターを投稿できるだけでなく、Vチューバーになりたい他人に3Dキャラクターを使ってもらうこともできるのです。
今までイラストレーターは「平面」でしか自分のキャラクターを表現できなかったが、それ(3D)を発表する場所があれば広がりを見せていくものになる。
イラストレーターがVチューバーを介して世に出るきっかけを作ろうとしているのです。
そのために3Dキャラクターの制作ソフトも無償提供しています。
こだわったのは使いやすさです。
キャラクターの頭部をペンでなぞると髪の毛が生えてきた。
このようにイラストを描く感覚で3Dのキャラクターを制作できるのです。
キツネさん
このソフトウェアを使うイラストレーターのキツネさん。
この日作っていたキャラクターは…
「Vチューバー相内ですね?」
そう、まだ髪の毛が生えていないが。
「ちょっと、かわいすぎでは?」
かわいいと思う。
バーチャル相内の頭に髪の毛が生えていく。
バーチャル相内の瞳に光が宿っていく。
さらには洋服のシワや影まで…
平面だったイラストがかわいすぎる3Dキャラクターに。
これに関しては普段からよく使ってる動き。
自分の2D(イラスト)の技術があれば、それらしく見せられ非常にやりやすい。
Vチューバーが社会現象となりつつある今はプロのイラストレーターを志す人達にとって大きなチャンスだといいます。
自分の見せたいものをアピールする手段が増えたという感じ。
人気が出て収益化することになれば、収入が増えて創作の幅が広がるし、うれしい人も多いのではないか。
ちなみにバーチャル相内を作った感想は…
「大変でした?」
軽度に…
本人の見た目を重要視して描いてはいるが、結構うそをついた方かもしれない。