日銀が7月1日に発表した6月の短観で大企業製造業の景気判断を示す指数が2年半ぶりの高い水準となりました。注文が相次いでフル稼働となっている現場を取材しました。
株式会社廣澤精機製作所
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茨城県つくば市にある部品メーカー「廣澤精機製作所」。ここでは自動車部品から事務機器など幅広い分野の部品を作っています。
廣澤精機製作所の柴田清之社長、
複写機やプリンターのトナーカートリッジ部品を作っている。
24時間体制で生産している。
コピー機の部品は先月から注文が急激に増え、24時間のフル体制で稼働。
さらに1,500トンのプレス機で作っているのは電子レンジの部品です。白物家電の部品もこの3ヵ月でニーズが高まっているといいます。
そして一番好調なのが、
輸出用農業トラクターのフェンダー。
5月以降かなりの量の注文がある。
海外経済の回復で輸出用の生産が増えています。
日銀が7月1日に発表した短観では景気が良いと答えた企業の割合から悪いの割合を引いた業況判断指数が大企業製造業で前回の調査から9ポイント上昇し、プラス14となりました。
また大企業非製造業では業況判断指数が1年3ヵ月ぶりにプラスに転じました。
ただ、飲食や宿泊など対面型のサービスは未だ厳しい状況です。
ムサシノクリーニング 大泉店も厳しい現場のひとつ。
都内を中心に76店舗を展開するこちらのクリーニング店では在宅勤務が増えたことでYシャツやスーツの利用が激減。コロナ前より売り上げは3割ほど減少しています。
さらに、
こちらはドライクリーニング。原油高騰で石油系の溶剤が値上がりする。
原油価格は新型コロナワクチンの普及に伴う世界経済の回復で上昇。
石油が使われるドライクリーニングの溶剤もそのあおりを受け15%程度の値上げとなるといいます。
今後はハンガーや包装用のビニールなど原油に由来する資材の値上がりを懸念しています。
売上が落ち続けている中、資材の値上がりはきつい。
地域密着の商売なので料金は今の状況でも模索しながらなんとか続けていく。