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[WBS] 今なぜ?パソコン好調!売れ筋は?背景にあの改革!

2019年11月29日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

52.7%増加。

これは何の数字かというと今年4月から10月までの国内のパソコン出荷台数の伸びを示す数字です。

スマートフォンに押されて減少傾向にあったパソコンがなぜ今売れているのでしょうか?

その現場を取材してきました。

株式会社ビックカメラ

[blogcard url="https://www.biccamera.com/"]

いまパソコンの売り上げが伸びているということですが、どんな価格帯のパソコンが人気なのでしょうか?

ノートパソコンの売り上げが好調だというビックカメラ池袋本店パソコン館。

なかでも売れ筋は…

ビックカメラ商品部情報グループの森山幹生さん、

以前ですともう少し安い手頃な値段のところが売れ筋だったが、現状はちょっと高いもの、すごく処理速度が速い、サクサク動く商品が売れている。

画面サイズは15インチ前後と大きめで処理速度が速い高スペックのモデル売れているといいます。価格は11万円から12万円前後。

さらにこんなタイプも…

一見ノートパソコンのようですが、キーボード部分を取り外すことができます。タブレットとノートPCのちょうど中間のような機能が備わっています。

再び盛り上がりを見せている国内のパソコン市場。

その背景にあるのが、

今まで使っていたのが「ウィンドウズ7」。

サポート終了があって、もうそろそろ買い換えないとと思った。

買い替えて2~3年使うつもり。

2020年1月14日にOSソフト「Windows 7」のサポートが終了するため新しいモデルに買い換えるお客様が増加。

さらにこの店で売り上げを伸ばしているのが働き方改革を背景とした法人向けのパソコンです。

時短ということでスピードを上げて仕事をしなければいけない。

NECパーソナルコンピュータ株式会社

[blogcard url="http://www.necp.co.jp/"]

需要の増加でメーカーにも変化が。

NECパーソナルコンピュータの生産プロセス技術部、塩入史貴部長、

こちら今回追加したデスクトップを作るライン。

NECパーソナルコンピュータは11月、生産拠点である米沢事業場の生産ラインを2本増設。

来年2月の本格稼働に向けテスト生産を始めました。

グループ企業であるレノボの法人向けデスクトップを日本市場向けに生産します。

国内で作っているため注文から最短5営業日での納品が可能です。

近年の需要増を受け、この1年半ほどはフル稼働が続いているといいます。

今回の増設で生産の能力も現在の年間120万台から10万台上乗せされ、さらなる需要取り込みを狙います。

しっかり需要を取り、米沢の活性化につなげる。従業員の活気にもつながっていく。

ダイワボウ情報システム株式会社

[blogcard url="https://www.pc-daiwabo.co.jp/"]

一方こちらは国内外メーカーのパソコン機器が集まる物流センター。

そこでは…

ダイワボウホールディングスの西村幸浩専務、

こちらはパソコンをすぐ使ってもらえるように出荷前にお客様に合わせたセッティングをするフロア。

あらゆるメーカーのパソコンの初期設定などを行い、パソコン周辺機器と合わせて企業に販売しています。

実はこの会社、1941年に繊維業としてスタート。

1982年にパソコン機器の販売に乗り出し、いまや販売台数では国内トップクラスです。

今年は上半期だけでパソコンを200万台出荷。

今回のパソコン需要を見越して去年導入したのがロボット物流システム。およそ5億円投資しました。

無数にあるパソコンの周辺機器を効率よくピックアップしてお客様のニーズに迅速に応えています。

こちらはパソコン本体の保管エリア。

満タンの在庫に見えるが3分の2は予約が入っている状況。

萩生田光一文部科学大臣

さらにパソコン業界に追い風が。

萩生田文科大臣、

パソコンが1人1台ある。

タブレットが1人1台手元に届く環境を作る。

政府が全国の小中学校でパソコンを1人1台使える環境を整える方針を固めたのです。

関連予算は4,000億円規模と見られています。

長谷戸小学校

1人に1台をいち早く実現した自治体があります。

東京・渋谷区の長谷戸小学校。

小学5年生の授業を覗くと全ての児童がタブレットパソコンを使っていました。

あたたかくしたら溶けるんじゃない?

水の量を増やすともっと溶けやすくなると思う。

児童たちが理科の実験で使っていたのはコラボノートというソフト。1人が書いたメモをみんなで共有することができます。

例えばこんな使い方も。

「全員でパソコンを打たない?」

みんなでは打たない。1人だけ打ってあとで班全員に送る。

班の1人が実験のやり方をまとめている間、他の児童は実験に使う道具を準備。そのため時間の無駄がなく、スムーズに授業が進むのです。

ディスプレイを取り外して動画を撮り、他のメンバーに送ることもできます。

ノートだと写真じゃなくて自分で絵を描かなきゃいけない。

パソコンだと写真を撮って載せるだけでわかりやすくなるから使いやすい。

児童たちがうまく使いこなす中で麻生財務大臣からはこんな懸念も…

教える先生、学校、文部科学省はちゃんと用意しているんでしょうね。

生徒の方がうめえなんてことになると話にならない。

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