経済の先行きを左右する個人消費。
政府は12月23日に来年度のGDP(国内総生産)の見通しについて3.2%のプラスとなり、規模として過去最大となると発表しました。
7月時点よりも上方修正していて、新型コロナの感染状況が落ち着くなどして個人消費がプラス4%と消費が回復すると見ているためです。
消費の現場のひとつ、百貨店では回復傾向が鮮明になっていました。
クリスマスケーキ予約増加4割!脱"デパ地下"で密回避
クリスマスイブを明日に控えた百貨店「西武 池袋本店」。
地下の食料品売り場はこの賑わい。
番組スタッフがクリスマスケーキの撮影をしようと思ったら…
西武 池袋本店 販売促進部、石井朋史さん。
そちらではなく別会場です。
一体どこへ、案内されたのは…
7階催事場のクリスマスカットケーキセンターです。
そこにあったのはカットケーキ専門のクリスマスケーキ売り場です。
こちらの百貨店ではクリスマスケーキの予約が去年より40%も増加。
混雑を避けるためにカットケーキの売り場を別会場に設けたのです。
お客様は…
思っていたより地下が混んでいた。
上でも売っていると案内された。すいていてスムーズに買えて助かった。
12月23日に発表された11月の全国百貨店売上高は1年前に比べ8.1%増え、2ヵ月連続のプラスとなりました。
外出需要で消費回復!"リアル映え"商品が好調。
一方、こちらの百貨店「日本橋髙島屋」では…
去年は中止したメリーゴーラウンドを設置し、来店を促しています。
いま売れているのが女性用のコートです。
日本橋髙島屋の上野直之さん。
こちらの価格は10万円強になるが外に出出掛けるためのコートはすごく売れている。
10万円以上のダウンコートや明るい色のコートなどが売れていて、売り上げは去年の1.5倍に。
お客様は…
クリスマスに友だちと出掛けるときに着る服と靴を買おうと思って来た。
コロナの感染者が少ないこともあって服を買って外に出ようかなと。
せっかく出掛けるならと「リモート映え」ならる「リアル映え」するような、そういうコートを探している人がすごく多い。
コートの売り上げをさらに伸ばそうと例年だと正月飾りなどを展開している入口近くのスペースに12月22日からコートの売り場を設置しました。
ほかにも8万円近くのロングブーツや仕事のときに履くことが多いパンプスも好調で婦人靴の売り上げは20%ほど増えています。
消費の動向がすごくポジティブに向かっている。
さらに売り上げを伸ばしたい。
日本百貨店協会によると今月15日までの主要な店舗の売上高は1年前よりおよそ15%伸びていて回復傾向が続いていますが、コロナ前の水準にはまだ達していないということです。