株式会社ニッセンホールディングス
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ドン底からちょっとだけ復活!
次の会社はニッセンホールディングス。
ニッセンといえばカタログファッション通販誌の草分けで、かつてはレディース、メンズ、シニア向けとジャンルごとに10種類以上のカタログを年間2億冊も発行して売上を伸ばしていました。
ところが2000年台に入るとカタログ冊子の代わりにインターネットを使ったネットアパレル通販が台頭して、ニッセンの営業損益は急降下、2016年度の決算では150億円の赤字。
そして東証一部上場廃止というドン底を味わったのです。
上場廃止からまだ1年も経っていないニッセンが本当にちょっと復活しているのか?
京都にあるニッセン本社を訪ねました。
2016年9月に社長に就任した脇田珠樹さん(45歳)。
カタログ販売がダメになった理由
まずは、なんでカタログ販売がダメになったのか聞いてみると、
世の中、消費のサイクルがどんどん短サイクル化していく中でカタログは作り上げるまで時間がかかってしまう。お客様のニーズとのギャップが発生しやすい。
1冊のカタログを作るのにかかる期間は約1年。1年後の消費者のニーズをつかむのが難しくなったってことなんですね。
脇田社長、昨年度150億円の赤字ってことは…、
「今まさにどん底ってこと?」
あの…どう立て直すかというところで、確実に復活の可能性は見えてきている。
現在、ニッセンはカタログ事業を思い切って縮小。10種類以上あったカタログを3種に減らしてネット通販に力を入れていくそうです。
今年度の売上予想は、まだ黒字にはならないけど100億円近く損益が回復してマイナス56億円っていうから確かにちょっと復活の兆しが見えるってことです。
SMILE LAND
その兆しのひとつが「SMILE LAND」。
レディースアパレル、ラージサイズの商品カテゴリーになります。
ニッセンのブランド、SMILE LANDは、ぽっちゃりさん向けのラージサイズ専門のアパレルで、ぽっちゃりアパレルを作り続けてすでに15年。業界のパイオニアなんです。
この分野のネットでの売上に手応えを感じていたニッセンは実際の店舗でも全国9ヵ所の拠点でSMILE LANDを展開中。
大阪府枚方市のくずはモール内に入ってみると、なんだか通路が広いような…。これ、もちろんぽっちゃりさんのため。ラクラクとすれ違える広さになっています。
スタッフの方もぽっちゃりさんってことです。
「店員の皆さんもぽっちゃりさん…。」
スマイルランドくずはモール店の大塚由香里店長は、
ぽっちゃりじゃないです。スマイルさんです。太っている方のことをスマイルさんと呼んでいます。
スマイルさん専門ショップには、スマイルさんのニーズに合わせたいろんな工夫があるらしく、膝から下のスペースには商品を置かない。なんで?
私たちはしゃがむことがすごく苦手なんです。しゃがまなくても商品を見ていただけるように下には物を置かないようにしている。
なるほど!
さらには試着室が普通の3倍の広さ!大事なんですね。
ネットでもお店でも一番の売れ筋を聞いてみると、
股ずれ防止パンツになります。
太ももの裏地に柔らかいストレッチ素材が縫い込まれています。
足にもお肉が付いているので、どうしても股ずれが起こる。それを軽減するためにパンツを持たすために付けた。
2008年の発売以来、累計20万本を売り上げる大ヒット商品なんです。
スマイルさんというニッチな市場を切り開いて、
ニッセンはスマイルランドでがっちり!
いけそうですね!
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