祝100周年!なのに知らない会社
山奥の空中で送電線張るぶら下がり技
100周年なのに知らない会社。
続いていやって来たのは岩手県北上市の林の中。こんなところに100年続く会社が…?
こんにちわ!
ETSホールディングス
加藤慎章社長

ETSホールディングスの加藤です。
すいませんね、雨の中わざわざお出迎え頂いたのはETSホールディングスという会社の加藤社長。
ETSって社名、失礼ながら聞いたことないんですけど、どんなお仕事をされているんですか?
ETSホールディングス
加藤慎章社長

現場はここから車で30分くらい。
社長曰く本社は東京らしいのですが、儲かりビジネスの現場はここからさらに山の中に入った所にあるという。
とりあえずついて行くことに…
しかし、どんどんどんどん山の中へ。ってマジコレ?
番組スタッフ
社長!すいません!
後何分くらい?

ETSホールディングス
加藤慎章社長

あと20分くらいかかります。
雨もどんどんきつくなるし、あの、社長、本当にこの先に何かあるんですか?
ETSホールディングス
加藤慎章社長

見えてきましたね。
お疲れ様でした。
なにやら急に開けた場所に到着。そこには大きな鉄塔が!
すると…
ETSホールディングス
加藤慎章社長

昇塔!
スタッフの皆さんがどんどん鉄塔に登り始めた!
社長、一体何が始まるんですか?
ETSホールディングス
加藤慎章社長

電線の張替工事を行っております。
鉄塔の工事をしている会社。
ETSホールディングスは1922年2月の創業から今年で100周年。送電線を張ったり点検して直したりする会社。
全国、あちこちにある大きな鉄塔の建設とか、送電線の工事は電力会社から依頼を受けてETSのような専門会社がやっているんですって!
加藤社長、年商はおいくらなんですか?
ETSホールディングス
加藤慎章社長

年商約70億円。
結構儲かっていますね!
社長によるとこのような山の中の送電線の作業は鉄塔までの道も険しく特に大変ということですが、さらに雨も降っている。
東北支社長の千葉さん、雨でも作業をやるんですか?
ETSホールディングス
千葉仁さん

本当はやりたくない。
この工事は32日間しか電気止めてない。
その間に電気を送れるようにしなきゃならない。
送電線を張り替えるとなると当然電気が止まる。この間は、他の電線ルートを迂回しながら電気を通すのでなるべく工事期間は短く、集中してやる必要が。
今回の工事は岩手県と宮城県を結ぶ栗駒線の送電線の張り替え。このルートの全長は85km、間に立つ鉄塔は実に320基。
今日はそのうち鉄塔3つ分の張り替え作業をするという。
で、高さ10メートルの場所で電線の張り替えを担当するのが…
ETSホールディングス
千葉仁さん

ラインマンと呼ばれる作業員。
鉄塔を楽々と登っていった人たちがラインマンと呼ばれる電線作業のプロ。
そしてこの後、驚きの電線張り替え作業が明らかに!
今年100周年を迎えたETSは10メートルの高さにある送電線をどのように張り替えているのか?
ETSホールディングス
千葉仁さん

古い電線の一番端に新しい電線をつける。
古い電線を引っ張ることで新しい電線が張られる。
端をくっつけて引っ張るだけって聞くだけだと簡単なように思えますが、よく見ると何人かのラインマンさんがハシゴに足をかけて何やら作業しています。
ラインマンさんに取り付けたカメラを見てみると足場も結構細い!
と思ったら、ハシゴから足を離して電線にぶら下がって作業し始めた!
直径2.8cmの電線にまたがって、それだけでも大変そうですが、あの状態でどんな作業をするんですか?
ETSホールディングス
千葉仁さん

ガイシから外して、反対側とワイヤーでつないで1本の線にする。
千葉さんによると鉄塔に電線を直接つなぐと高圧電流が漏れるので間にガイシという電気を流さないパーツを挟むのですが、このガイシの先端までは先にぶら下がって行くしかない。
しかも、ガイシからガイシまでの部分の新しい線をつないでいくことがまた大変!
ETSホールディングス
千葉仁さん

これを電線につけて真ん中にくいを指す。
そしてらハンマーで叩く。
電線を広げる。
徹の筒に電線を通し、電線の束の真ん中にくいを指すと電線が広がってグッと固定される。これで電線と電線をつないでいるんですが、この筒は強度ないといけないのでかなり重たい。
あの不安定な電線の上でやるのはかなりの難易度。
この鉄塔部分の作業を始めて3時間後、ミッション完了!
お休みする暇もなく、残り2基の鉄塔の張り替えを済ませるっていうからスゴい!
ETSのラインマンさん達、お疲れ様です!
ETSホールディングス
加藤慎章社長

ETSホールディングスは送電事業でがっちり!