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[WBS][北京オリンピック×WBS]高木美帆選手 2大会連続「銀」!"最速スーツ"開発の舞台裏[ミズノ株式会社]

2022年2月7日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

スピードスケートで女子1500メートルに前回大会の銀メダリスト、髙木美帆選手が出場し、2大会連続で銀メダルを獲得しました。

その髙木選手が着用するスケートスーツを開発したのがスポーツメーカーのミズノです。最速スーツにこだわった開発の舞台裏を取材しました。

"最速スーツ"開発の舞台裏

髙木選手のレースをテレビの前で応援するのはミズノの渡邊愉さん。スケートスーツの開発担当者です。

10日前、長野市内のホテルに渡邊さんたちの姿がありました。

選手の宿泊施設の近くのホテルを作業部屋にしてスーツのフィッティング作業をしている。

髙木選手ら代表選手は北京出発前の1週間、長野市内のスケートリンクで最終調整をしていました。

この日はその最終日。選手からの細かい要望にすぐ対応できるよう渡邊さんたちは近くのホテルに1週間泊まり込み、会議室にミシンなどを持ち込んで作業を行っていました。

型紙をもとにスーツを裁断していきます。

現地には裁断機はないので全部ハサミで切っている。

修正しているスーツは髙木美帆選手のスーツ。

袖の部分の取り換えをしている。本物です。

あと1~2時間後には最終のものを渡す。

作業場のホワイトボードには選手からの修正の要望がぎっしり。

ヒヤリングの結果を翌日の練習に間に合わせる作業が必要。

工場に送っていると間に合わないので現地で作業している。

コロナ禍もあり少人数での作業を余儀なくされましたが、なんとか選手の出発に間に合いました。

いま修正した髙木美帆選手のスーツを納品用にパッキングした。

この後、リンクに行って渡す。

こちらのスーツが髙木選手が実際に使用するモデル。和をイメージしたデザインです。

スーツの形にスピードの秘密があるといいます。

このスーツを横から見ると背中が長く、前身頃が短くなっている。

こうすることで滑走姿勢の前傾姿勢のときフィットする。

前身頃が短いので、選手がゴールしたときファスナーを開けてフードをとる。直立できつく感じるから。

スケーティング中にこの前傾姿勢をサポートしつつ、空気抵抗をいかに減らすか。

平昌パラリンピックの後、本大会に向けスーツに改良に取り組んできた渡邊さん。

こっちの方が軽いけど硬い。

巨大な扇風機でスーツを着たマネキンに風を当て、空気抵抗を徹底的に分析。

太ももから下の部分の素材を変えるなど少しでも抵抗を減らす工夫を続けてきました。

姿勢とともに空気抵抗の低減がコンセプト。

体幹部はウレタンでサポート。

それ以外はニットを採用。空気抵抗を削減できた。

髙木選手や小平奈緒選手などトップ選手に実際に着用してもらい意見を聞きました。すべては最速スーツを完成させるため。

こうして開発した今回のスーツ、前回の平昌パラリンピックのときに比べ、空気抵抗を3%抑えられたといいます。

さらに髙木選手ならではのこだわりが…

髙木選手は袖の肩周りから上腕の肘くらいまでの大きさを非常に気にしていた。

数ミリとか5ミリとか変更している。

髙木選手にしかわからない動きやすさを実現するため数ミリ単位で調整したといいます。

後は結果。

後は応援するだけですね。選手が頑張ってくれたら最高。

そして髙木美帆選手の1,500メートルが始まります。

700メートルはトップで通過するものの結果は惜しくも0.44秒差の2位。平昌パラリンピックに続き、2大会連続の銀メダルでした。

今回はメダルがとれたことより金メダルを逃した悔しさが強い。

銀メダルだったが、パシュート、個人の種目もあるので全力で頑張ってもらいたい。

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