[WBS] 合成ダイヤの衝撃!日本初のブランド!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

ダイヤモンドの指輪ですが、こちらは合成ダイヤモンドです。

別名「ラボ・グロウン・ダイヤモンド」といって工場や研究施設で人工的に作られたダイヤモンドなんです。

この合成ダイヤモンドも使ったジュエリーの販売が日本でも本格的に始まりました。

世界の宝石市場が一変するかもしれません。

株式会社今与

光り輝くダイヤの指輪。

使われているのはすべて合成ダイヤモンドです。

京都にある老舗の宝飾店「IMAYO京都御池店」。

日本で初めて合成ダイヤだけを使ったジュエリーブランド「SHINCA」を始めました。

ネックレスやイヤリングなどシンプルなデザインが特徴です。

出てきたのは・・・

合成(ラボ・グロウン)のダイヤモンドです。

使われている合成ダイヤ。

科学的にも物質的にも天然のダイヤモンドと一緒ですが、アメリカの工場で生まれました。

試しに同じ大きさの天然ダイヤモンドを置いてみると、

全く遜色がない。

その輝きは全く同じに見えます。

今与の今西信隆社長は、

ここまで来たかと驚いたのが本音です。

合成ダイヤの商品のか価格は天然ダイヤの7割程度。求め安さも特徴です。

もう少し身近なものにダイヤモンドを感じて楽しんでもらいたい。

技術向上で宝飾品に

地中深くから掘り起こされる天然のダイヤモンド。

環境破壊など負の側面も指摘されてきました。

一方、合成ダイヤが作られるのは工場の中。

工法の一つでは装置に炭素のチップを設置、高温と低圧力の中、炭素を含んだガスを吹きかけるとダイヤの結晶に成長します。

ここ数年で無色透明のダイヤを作る技術が向上しました。

The De Beers Group of Companies

激震が走ったのは今年9月。

天然ダイヤの世界最大手デ・ビアスが合成ダイヤの販売を開始。

1カラット800ドル、日本円にしておよそ9万円という天然ダイヤの10分の1の価格で若い世代をターゲットに売り出したのです。

本当に美しい。

天然ダイヤは採掘など問題も多いので合成ダイヤが良い。

発売から3ヶ月、予想以上の手応えだといいます。

デ・ビアスの合成ダイヤモンドブランド「ライトボックス」のスティーブン・コーCEOは、

反響がものすごく良い。大きな成長の可能性がある。

ブライダル業界も注目

株式会社丸三屋

注目するのはこちらの業界も。

都内でウェディングドレスなどの貸衣装を手掛ける会社です。

今月から合成ダイヤに特化したブライダルジュエリー「サスティナ」の販売を開始しました。

それぞれの合成ダイヤには大きさやグレード、価格などを分かりやすく記載。

手に取って比較しながらこだわりの石を選んで欲しいといいます。

婚礼の数が減少し、次の一手を探るブライダル業界。

合成ダイヤに共感する新たな層の呼び込みに期待しています。

「ブライダリウム ミュー」の運営会社、湯浅泰敏社長は、

環境にやさしいエシカル(倫理的)なダイヤを結婚にあたって購入いただく。

新しい客層の開拓に努めたい。

見分けがつかない・・・

ただ新たな課題も・・・

株式会社リップス

札幌市内にある中古品買い取り店「ブランドショップ リップス すすきの店」。

その一室である勉強会が開かれていました、

去年までのやり方が全然通じない。非常に見分けにくいものが入ってきた。

合成ダイヤの見分け方勉強会です。

参加しているのは市内の質店や中古品買取業者です。

合成ダイヤの多くは縁などにある刻印で分かりますが、中には刻印がないものもあります。

それを天然のダイヤと誤って買い取っってしまう事例がいま頻発しているのです。

危機が迫っている感じ。

株式会社ドリームファクトリー

都内にある中古ダイヤの買取店「ゴールドプラザ東京銀座本店」。

去年、あるダイヤが持ち込まれました。

結婚指輪として買ったということで持ち込まれたもの。

こちらはダイヤモンドテスター。ダイヤに似た石を見分ける装置です。

検査してみると・・・

反応はダイヤモンド。

何の疑いものなく50万円で買い取りました。

しかし・・・

ゴールドプラザの河崎拓さんは、

鑑定機関に出して品質をしっかり確認したところ、合成ダイヤと記載がありました。

良い勉強になった。

先月には広島市内で合成ダイヤを誤って400万円で買い取ってしまった事例が発生。

損失額も大きくなっています。

合成ダイヤは市場にどんどん増えていく。

天然ダイヤをきちんと値段をつけて買い取りできるか非常に不安。

GIA Tokyo合同会社

世界最大の宝石の鑑定機関「GIA」。

ダイヤモンドの品質を判定し、鑑定書を発行しています。

合成と天然のダイヤは見分けられるのか?

専門の機会を使えば判別は可能だといいます。

GIA Tokyo合同会社の小竹翔子博士は、

CVD(科学蒸着)合成はケイ素(シリコン)に関連した反応が出るし、高温高圧合成はニッケルに関連した反応が出ます。

合成ダイヤの作り方によっては「ケイ素」や「ニッケル」などの不純物の反応が出る場合が多く、見極める手掛かりになるのです。

実際にこの合成ダイヤを入れてみると

シリコン(ケイ素)に関連した反応です。

天然ダイヤと比べるとケイ素の量が突出しているのが分かります。

この機関では複数の検査を行って合成ダイヤを判定。

ただ鑑定は日に日に難しくなっているといいます。

どんどん技術が進化しているので、いたちごっこのような状態。

常に先をいって新しい合成が出来ても対応できるように研究していく。

新たな宝石の選択肢として登場した合成ダイヤモンド。

消費者の心を掴めるのでしょうか。