こちらに並んでいるのは新鮮なイチゴ、キャベツ、ほうれん草、そしてその地域で作られたジャム、ラーメンもあります。
これらはすべて地方の道の駅で売られているものです。
この道の駅周辺にはその土地ならではの観光スポットもあり、魅力的な場所でもありますが、どうしても旅の途中でよるもので長い滞在はしません。
そこでもう少し滞在時間を増やせば地方創生につながるのではないかと積水は椅子は11月28日、世界のホテル最大手とタッグを組み、その道の駅でホテル事業を展開すると発表しました。
積水ハウス株式会社
[blogcard url="http://www.sekisuihouse.co.jp/"]
積水ハウスの新事業発表会。
登壇した仲井嘉浩社長は、
マリオット・インターナショナルと積水ハウスが道の駅に隣接したロードサイド型ホテルを展開する。
積水ハウスは地方の自治体と連携しながら道の駅に隣接したホテルを建設。
このホテルをハブにして地域の観光資源を渡り歩く新しい旅のスタイルを提案する。
運営するのは世界各地にホテルを持つマリオット・インターナショナル。
積水ハウスは、これまでマリオットの「ザ・リッツ・カールトン京都」や「セントレジスホテル大阪」などのホテルを手掛けてきました。
マリオット・インターナショナル・アジア太平洋のクレイク・スミス社長は、
アジア太平洋地域における他のホテルを建設する会社に比べ積水ハウスは抜きんでている。
タッグは今回も必然。
ターゲットは日本の自然を満喫したいアクティブシニアや外国人旅行者。
京都府の京丹波町や三重県御浜町など、まずは5府県15ヵ所で2020年秋からオープンする予定です。
道の駅もてぎ
[blogcard url="http://www.motegiplaza.com/"]
こちらはホテル開業予定地の一つ栃木県茂木町。
人口およそ1万2,000人という小さな町ながら、ここ道の駅もてぎは年間来場者数180万人、売り上げは10億円という全国でもトップクラスの道の駅です。
ホテルが開業するのはそんな道の駅のすぐ隣。
積水ハウスの開発事業部、眞下慶太主任は、
道の駅そのものにポテンシャルがあるし、道の駅をハブとして周辺観光を楽しんでもらえる。
積水ハウスはの眞下さん、集客に自信を見せます。
ホテルは1室1万円から1万5,000円。
基本は食事の提供をしない素泊まりです。
食事は道の駅や町の飲食店を使ってもらおうとするスタイルです。
道の駅もてぎで一番人気の食事は全国道の駅グルメNo.1決定戦で3連覇している「もてぎのゆず塩ら~めん」。
ほかにも地元で取れた完熟とちおとめをまるごと入れたジェラート「おとめミルク」や年間1億円を売り上げる手作りバームクーヘンなど知られざる地元の特産品の情報をお客様に提供します。
さらに…
栃木県茂木町地域振興課の爲永崇志主査は、
茂木町のしいたけ。かなり肉厚でジューシー。
これBBQで焼いて食べたらおいしいでしょうね。
ホテルにはキッチンやバーベキュースペースを設置する予定で、こうした地元野菜を自分で調理して食べられるようにしたいといいます。
「ホテル開業計画について」
楽しみですよね。
東京から車で2時間半くらいかかる。
ここだとホテルがあれば便利かな。
実は茂木町ではホテルが足りないといいます。
ツインリンクもてぎ
[blogcard url="https://www.twinring.jp/"]
こちらは道の駅もてぎから車で10分ほどの場所にあるツインリンクもてぎ。
国際的なカーレースやバイクレースの舞台になっていて年間およそ80万人のお客様が訪れます。
ツインリンクもてぎの須藤秀実さんは、
ビッグレースの時は国内はもとより海外からたくさんのお客様がくる。
先月行われた国際的なバイクレース「2018MotoGP日本グランプリ」では3日間の開催で9万6,000人以上も観客を集めホテルが足りない状況に。
積水ハウスの狙い
こうした地方での宿泊施設の不足を一定の集客が見込める道の駅を活用し解決するのが積水ハウスの狙いです。
町では宿泊客が増えることで道の駅以外にも経済効果が広がると期待します。
タカギ商店の髙木研司店主、
商売しているのでうれしい。
すごいと思った。世界のマリオットが来る。
今後、自治体と協力し、地元の人しか知らない町の商店や観光地の情報もまとめる予定です。
今回のホテルはアウトソーシング型。
地元と協議しながら道の駅にもいろいろな機能の付加価値をつけることでお互いの相乗効果が出るのでまだまだ広がっていく。