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[WBS] 経済的損失1兆5,000億円!「50代シンドローム」どう防ぐ?!

2018年11月29日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

50代シンドロームという言葉をご存知でしょうか?

多くのサラリーマンは50代にもなると役職定年や配置転換、出向などの現実に直面します。

企業としては人事の新陳代謝を高めるために行っているのですが、それによってサラリーマンの仕事に対するモチベーションが下がってしまうこともあります。

これを50代シンドロームといって現在社会の抱える新たな問題となっています。

果たして解決することは出来るのでしょうか?

50代シンドローム

あなたの会社にも50代シンドローム社員はいますか?

ある程度の役職で先行きが見えないというか、本人も気付いているでしょうし…

「役職定年で俺の給料、若い課長より低い」みたいなことを言う人がいる。

サラリーマン人生のゴールが見え始めた50代社員。

モチベーションが上がらず社内の雰囲気を悪くする原因にも…

その経済的な損失は役職定年によるものだけでもおよそ1兆5,000億円にも上ります。

どうすれば50代シンドロームを防ぐことが出来るのでしょうか。

そのヒントとなるセミナーが11月28日に都内で開かれました。

集まったのは大手企業の人事担当者。その数100人以上。

あいおいニッセイ同和損害保険の人事担当者は、

当社の平均年齢も上がってきて50代の社員が多いので、何かヒントになればいいかなと。

東部トップツアーズの人事担当者は、

50代シニアを迎える社員の活性化、モチベーションアップはわが社の課題。

会社の生産性にも影響するとあってか参加した担当者の目は真剣そのものです。

一般社団法人定年後研究所

[blogcard url="https://www.teinengo-lab.or.jp/"]

セミナーで提案されたのが現在開発中のeラーニングの研修システムです。

研修ではまずビッグファイブという性格分析からスタートします。

50の簡単な質問に答えることで開放性や外向性、真面目さ、協調性、精神安定性の5つの性格特性が分かります。

定年後研究所の小島貴子顧問は、

今回のラーニングシステムでは一番高い性格特性ではなく、あまり目立たないがその人の中では2番目に高い性格特性に注目した。

あえて2番目に高い性格特性を選ぶ理由は…

外向性は2番だった、1番は協調性と真面目さ。外向性を高めるならば営業の開拓、もう一回できるかもしれない。

新しいことをやってみようという投げかけでもある。

そして選ばれた性格特性に合わせた課題について学習し、クリアしていきます。

外向性を高める学習としてはコミュニケーションを高める方法もアドバイスしてくれます。

そのほかにもマネー講座など前向きに生きていけるようなプログラムを開発中です。

過去の自分の成功事例の固執せず、もっと他のこともやってみようという挑戦的な気持ちに変えていくラーニングでもある。

いかに50代のサラリーマンに再びやる気を起こさせることができるのか、それが企業活動を活性化する大きなヒントになりそうです。

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