スポンサーリンク

[WBS]トイレットペーパーに異変!?急増する小パックの秘密[日本製紙クレシア株式会社]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

4ロール入りのトイレットペーパーに注目が集まってきています。

一般的な12ロール入りのトイレットペーパーと比較して見てみると大きさが違うように見えますが、1パック分の合計の長さは両方とも同じ300メートルです。

中身を見てみると1ロールにこれまでの3倍の長さが巻かれていて、比べてみると1周り大きく、さらにぎっしりと詰まっていて重さを感じます。

今こうした1ロールに巻かれた紙の長さが長い、長尺のトイレットペーパーが急速に増えています。

その背景には意外な理由がありました。

日本製紙クレシア株式会社

日本製紙クレシア株式会社
日本製紙クレシアのホームページへようこそ。ティシュー・紙おむつやキッチンタオルなどの商品情報、企業情報、サステナビリティ、研究開発と品質保証への取り組みをご紹介しています。

都内のドラッグストア「K-port 恵比寿東口店」。

よく見る12ロール入りのトイレットペーパーの横にロール数の少ないものが並んでいます。

K-port 恵比寿東口店の佐藤実店長、

3倍巻き。こちらで従来の12ロール分になる。

比べると非常にコンパクト。

取材した店舗では長さが3倍のものが4ロール入りが税込み348円、12ロール入りの商品より50円ほど安く販売されていました。

4ロール入りを2つ、3つ買っていくお客様も増えているといいます。

買い物も今の状況ではあまり行かず回数が少ないほうがいいと思う。

小さいので収納する時にきれいにできる。

ただ、こんなお客様も・・・

「巻き数が変わっていることを知っているか?」

そうなんですね。

あまり意識して買っていなかった。でも数少なくて同じ量だったらうれしい。

店側にはこんなメリットも。

3倍巻きは20個くらい積めるが従来のものは8個しか積めない。

いっぱい詰めるようになったので補充の回数が少なくなり便利になった。

同じパック数が段ボールの大きさもこの違い。

在庫をたくさん置けるようになったため発注回数も減らすことができました。

こうした長尺のトイレットペーパーは現在、市場全体の20~25%。

今年の春、トイレットペーパーの生産を全て長尺に切り替えた日本製紙グループを訪ねました。

日本製紙クレシアの齊藤雄太さん、

巻き数が長くて1パックに入っているロール数が少ないものを長持ちロールカテゴリーと呼んでいる。

売れ筋で言うと3倍の4ロールが一番の売れ筋。

1ロールの長さが従来の3倍というトイレットペーパーではある技術が隠されていました。

断面を見てみると従来品は少し隙間があるのに対して、長さ3倍の製品は隙間なく密度が高いのが分かります。

髪の密度、エンボス加工、巻き加工の3つの技術を合わせて作っている。

きつく巻くことで柔らかさは損なわれないのでしょうか?

トイレットロールの表面を見ると分かるが、ふんわり感を出すためのエンボス加工が入っている。

これがあると長く巻くのが難しくなるが当社の技術を使ってふんわり感を感じながら長く巻く加工をしている。

日本製紙が初めに1.5倍の長尺商品を発売したのは1996年、それ以来改良を繰り返し3倍の長さでも柔らかさを残せるようになったといいます。

従来品より太くなってはいますが、家庭用トイレットペーパーホルダーに入る太さに収まっています。

家庭での利便性が受け、販売が伸びている長尺のトイレットペーパーですが、企業にとっては別の狙いも。

12ロールの商品を運んでいる時よりも3倍4ロールを運んだ方が積載効率が上がる。

40%ぐらいCO2の排出量を削減できる。

かさばるトイレットペーパーは「空気を運んでいるようなもの」と言われていて、物流効率の悪さが課題でした。

長尺にすることで物流コストを大幅に削減できることになりました。

さらに政府が脱炭素に向け、数値目標を掲げる中、企業も環境に配慮した取り組みが欠かせないため、長尺商品への全面切り替えを決断しました。

こうした環境に配慮した取り組みをさらに進めているのは王子ネピアです。

石油由来のプラスチックフィルムをやめ、紙のパッケージで包装したトイレットペーパーを先週発売しました。

しかし、紙のパッケージだと心配なのが雨などでぬれた時に破けてしまわないかという点です。

王子ネピアの高瀬智子さん、

水にぬれても大丈夫なような工夫を行っている。多少の水ぬれには耐えうる。

実際に試してみると紙の表面が水を弾き、かなりの撥水効果が確認できました。

ただ、こうした特殊な加工を施せば製造コストも高くなり、商品価格は4ロール入りで570円。

長尺なので8ロール分だとしても400円前後で販売されている12ロールより割高です。

しかし、

想定以上の反応をもらっていて順調に売れているというところ。

お客様が「こういった商品を望んでいたんだな」と思う。

今後、さらなる改良を加え、徐々に紙の包装に切り替えていきたい考えです。

より環境に優しい商品を出していきたい。

結果的にSDGsの達成に寄与する脱炭素社会の実現に寄与していきたい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました