7月1日時点の土地の価格を示す基準地価が9月19日に発表されました。
全国平均はプラス0.4%と2年連続で上昇しました。特に地方の商業地は実に28年ぶりのプラスとなりました。
商業地の上昇率トップ10を見てみます。
1位は北海道の倶知安町です。世界的に有名なスキーリゾート地、ニセコに近いところです。
他にも10位以内には沖縄が4ヵ所、大阪が3ヵ所ということで外国人観光客に人気のエリアに集中しています。
いわゆるインバウンドの増加で土地の需要が増えていることが地価上昇の背景にあるということです。
一方、住宅地にはどのような特徴があるのでしょうか。
23区内の上昇率を示したものでは中心の千代田区よりもその周辺が高くなっています。
今回は上昇率No.1の意外なエリアの人気の秘密を取材してきました。
基準地価
東京都内で基準地価の上昇率が一番高かったのが豊島区のこの辺りのエリアです。
そして基準となった土地にはこちらのマンションが建っています。
南に向かった下がった坂道にあり、かなり日当たりの良さそうな土地。
基準地価で1年前より10.9%上昇したというこの場所。上昇率は都内No.1です。
意外な上昇率!都内ナンバー1は?
駅から歩いてすぐの所には鬼子母神があり、目の前には都電荒川線が通っていています。駅前はとってもゆったりとした穏やかな商店街が続いています。
育児の神様を祀る鬼子母神堂があり、風情がある町並みが残っているこのエリア。
霊園で有名な雑司が谷です。
池袋から徒歩15分、目白から徒歩10分。
2008年には東京メトロ副都心線が開通し、渋谷や新宿に1本で出られる利便の良さ。
古くから住む人達に話を聞くと…
「地下上昇の実感は?」
不動産屋からの電話で「土地を売ってください」というのはある。
住民が増えたという声は聞く。
パキラハウス有限会社
[blogcard url="https://www.pakira.co.jp/"]
地元の不動産会社も今後人気はますます上昇すると期待しています。
オススメの物件を見せてもらうと…
駅から徒歩2分、築10年でウォークインクローゼットも付いた52m2の1LDK。
家賃は15万5,000円です。
「池袋、目白と比べると安い?」
センチュリー21パキラハウスの矢部亜莉奈さん、
少し安い。
少し上げても入居する方は入居するので少しずつ上っていくのではと思う。
戸建て人気復活!
株式会社オープンハウス・ディベロップメント
[blogcard url="https://ohd.openhouse-group.com/"]
荒川区町家を歩く山中悠平さん。
一戸建て住宅の販売が好調なオープンハウスの土地仕入れ担当です。
東京駅、丸の内まで電車に乗ったら20分以内で着くので非常に人気の場所。
実は荒川区、区としては23区内で上昇率トップの8.6%。
もともと工場が多い地区で高齢化や事業継承などに伴い新たに住宅用の土地が出てくる場所です。
もともと駐車場だった。
10区画に分けて販売中でもう売れているものがある。
延床面積が最大110m2とれる4,000万円から5,000万円の戸建てが10戸建つ予定です。
この辺のマンションで4,000万円で出る新築はない。
オリンピック関連の建設ラッシュなどの影響で建築コストが上がり、新築マンションの価格が高騰しているからです。
杉並区上井草にある戸建住宅。
85m2、3LDKで5,000万円後半で、周辺の同じ広さの新築マンションより1,000万円ほど安いといいます。
オープンハウス本社。
開発事業部は今回の地価上昇を戸建住宅の販売をさらに広げるチャンスだと捉えています。
オープンハウス・ディベロップメントの開発事業部、大島健人副事業部長は、
建築費・地価の上昇も含めマンションの価格がなかなか一般のお客様に手の届かないところになっている。
当社の戸建ては三階建てで土地をコンパクトにすることで1千万円強、新築マンションより安く提供できるのでお客様に好評。