ネット通販の世界最大手、アマゾンが日本で初めて企業向けのサービスの説明会を開きました。
実はいまアマゾンのサービスの中で急成長しているのがAI(人工知能技術)のレンタルです。
一体、どのようなニーズがあるのでしょうか?
いなほ幼稚園
[blogcard url="http://www.inaho.ed.jp/"]
よろしくおねがしまーす。
楽しく遊ぶ子どもたちの向こうには真剣な眼差しの女性カメラマンの姿が。
工作の時間には男性カメラマン。
いなほ幼稚園では遠足などの行事の時だけでなく日常の様子もプロのカメラマンに撮影を依頼。
園の様子を保護者に伝えるサービスを行っています。
いなほ幼稚園の山崎敦雄副園長は、
日常の様子という普段伝えられない姿を伝えられるので保護者から好評だ。
保護者はこうした写真をインターネットを通じて買うこともできますが、そこにはある仕掛けが…
事前に自分の子どもの顔写真を登録しておくと沢山の写真の中から自分の子どもが写った写真を抽出することができるのです。
全部事前に顔写真を登録した子どもの写真です。
以前は地元の写真店が撮った写真を幼稚園に張り出して販売していましたが、このサービスのおかげで来園の手間と自分の子どもの写真を探す手間が省けるため保護者からは好評だといいます。
千株式会社
[blogcard url="https://sencorp.co.jp/"]
このサービスを開発したのはベンチャー企業の千株式会社。
大量の写真の中から登録した人物の写真を選び出すための顔認識技術は自分達で開発したのではなく、実はアマゾンのAI技術が活用されています。
千株式会社のものづくり部、熊谷大地マネージャーは、
自社開発は難易度が高く実現できなかった。
アマゾンは「アマゾン・ウェブ・サービス」というクラウドを使ったウェブサービスを展開。
AIの技術を企業に貸し出しています。
企業側はアマゾンのAIを活用することで莫大な開発コストと開発にかかる時間を抑えられるというメリットがあるのです。
アマゾンのAI活用でユーザーの満足度や売り上げが向上した。
アマゾン・ウェブ・サービスジャパン株式会社
[blogcard url="https://aws.amazon.com/jp/?nc2=h_lg"]
AI技術のレンタルサービスを加速させているアマゾンは11月7日、日本で初めてビジネス向けサービスの説明会「アマゾンアカデミー」を開催。
クラウドを使ったウェブサービスの利便性をアピールしました。
必要なとき、必要なだけ低価格で提供する。
アマゾンがクラウドを活用したビジネスを推進するのには理由があります。
通販事業で培ったITのノウハウを利用できるため非常に利益率が高いのです。
アマゾン・ウェブ・サービスの売上高は前年に比べおよそ50%プラスと急成長。
アマゾンはこのサービスを日本で拡大させています。
そして10月にオープンしたのがベンチャー向けの支援拠点「AWS Loft Tokyo」.
ワーキングスペースを提供しているほか、エンジニアによるサポートも行っています。
Spodsの磯部洋子さんは、
スタートアップ企業はコスト、人材面でも管理セキュリティーの構築に人材を割けないので自社で抱えるよりAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)のような安定したサービスを使いたい。
Fam-Timeの西村威彦代表は、
こういったAIを使うと日本国内だけでなくグローバルに進出できる土壌が整っているので、より大きなビジョンを掲げやすい。
アマゾンは今後もセミナーなどを開催し、AI技術のレンタル事業を強化する考えです。
アマゾン・ウェブ・サービスジャパンの畑浩史さんは、
AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)のAIを活用して世界に羽ばたくスタートアップが生まれたら、われわれも貢献できたら。