
ナッツの女王と呼ばれ、酒のつまみとしてお馴染みのピスタチオ。いまスーパーやコンビニではチョコレートやキャラメルといった菓子からパンにドリンクまで新商品が続々と登場しています。需要が急拡大する中、輸入に頼っているピスタチオを国内で生産する取り組みが始まっています。
「ナッツの女王」ピスタチオ!
スイーツ需要で輸入急増
東京駅の構内でいま人気を集めているお店「PISTA & TOKYO 東京ギフトパレット店」。
色鮮やかな緑色が目立つピスタチオを使ったスイーツの専門店です。なかでも一番人気の商品は…
お客さん

ピスタージュ。
香ばしさ、独特なピスタチオの味が好き。
このピスタージュ、どんな商品かというとピスタチオを練り込んだバタークリームをクッキーで挟み込み、周りを囲むようにピスタチオがまぶされています。
1日の販売数は平均100個。連日完売が続いています。
お客さん

ピスタチオのスイーツは全部気になる。
おきゃれなイメージ。
味だけでなく、見た目でもお客さんを呼び込み、この店はオープン以来入居するエリアで売上1位を記録しているといいます。
PISTA & TOKYO
田中寛之店長

ピスタチオは「ナッツの女王」と呼ばれ栄養価が評価されている。
緑色が特徴なのでスイーツの見栄えと相性が良く、そこの掛け合わせがお客様の需要に応えている要因の1つ。
いまピスタチオをめぐる環境は大きく変化しています。
ここは海外の食品を輸入する業者の倉庫。アメリカ産ピスタチオの年間の輸入量はおよそ450トンで1年前から1.5倍に増えたといいます。
ブラクストン
神山喜行常務

従来はスーパーやコンビニ向けのテーブルナッツが多かったが、新規参入型の菓子メーカーの需要が増えている。
特に大幅に伸びているのがスイーツなどに使われる殻なしのピスタチオです。殻付きよりも加工しやすいことから国内全体の輸入量は去年およそ2.3倍になりました。
主な輸入先はアメリカとイラン。じつは国内ではほとんど生産されておらず海外に依存している状況です。
ブラクストン
神山喜行常務

天候、土壌の条件が合わないと日本で栽培するのは難しい。
瀬戸内海で国産プロジェクト
こうした中、広島県福山市であるプロジェクトが動き始めていました。
明治2年に創業した老舗の豆菓子専門店「豆徳」。
店の人気商品は「ピスタチオ入りデイリーナッツ」。ピスタチオの入ったミックスナッツです。
アメリカ産のピスタチオを使っていますが、ここにきて不安が高まっていました。
豆徳を運営する徳永製菓
上迫豊社長

世界的なコンテナ不足で原料が期日までに入らないことが増えた。
商品供給に不安を感じた。
そこで新しい事業に乗り出していました。
この日、車で向かったのは瀬戸内海に浮かぶ生口島。
畑に到着すると…植えたのはピスタチオの苗です。
豆徳を運営する徳永製菓
上迫豊社長

瀬戸内海がアーモンドやピスタチオを栽培できるかもしれない気象条件。
自分たちで栽培に挑戦してみようと。
生口島がある瀬戸田町、じつはレモンの生産量国内1位を誇っています。雨が少なく温暖な気候が特徴ですが地元のレモン農家に聞いてみると…
瀬戸田町でレモンを栽培する
片山博さん

台風が少ないし、レモンが育つならピスタチオも育つのではないか。
耕作放棄地になっていたおよそ2,700平方メートルの土地を活用。ゆくゆくは国産ピスタチオの商品化を目指します。
豆徳を運営する徳永製菓
上迫豊社長

自分たち国内でつくれば安心してお客様に出せるようになる。
ピスタチオは実がなる時期だとかんきつ類のようないい香りがする。
そういう香りがしたら最高にいいよなと思う。