袋入りカットりんご
最近、存在感を増している「袋入りカットりんご」。
地下鉄の駅にもカットりんごだけを販売する自動販売機があります。
カットりんご市場はここ数年毎年2割ずつ売上が伸びている成長市場です。
賞味期限は加工日から約10日。
不思議に思うのはりんごはカットするとすぐに茶色く変色してしまいます。
袋入りカットりんごの色が変わらないのはなぜ?
株式会社ヒロサキ
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津軽富士として有名な岩木山の麓、青森県弘前市にあるカットりんごの製造メーカーの株式会社ヒロサキ。
りんごの王様「ふじ」をここで加工しています。
りんごの皮をむいて専用器具で芯を抜きつつカットします。
りんごの形を整えたら透明な液体に漬けて上から押さえます。
山内友一郎工場長によると
この液体につけると2週間以上変色せず日持ちも向上します。
この液体の正体は?
主にビタミンCで保存料、着色料は使用せず、天然由来のものだけを使用しています。
メーカー各社が「より美味しく長持ちする」ように開発中なのが、このビタミンC溶液です。
ビタミンC溶液
カットりんごをよく見かけるようになったのはビタミンC溶液のおかげです。
約2分漬けるだけで変色しないりんごになります。
カットしたりんごが変色するのはりんごポリフェノールという物質が空気にふれて酸化するからです。
ビタミンC溶液がりんごポリフェノールの分子に作用して薄い膜をつくり酸化を遅らせています。
りんご農家
カットりんごは楽して食べられる消費者だけでなく、りんごを生産している農家にも喜ばれています。
りんご農家でもある株式会社ヒロサキの工藤信社長は
B級品を上手くA級品並みの単価でやっていこうと進めている。
カットりんごに使用するのは味や品質は変わらない表面に傷があるりんごやサイズが小さいりんごです。
りんごの単価をジュースと加工品で比べると加工品の方が4倍から5倍。
これまでB級品はジュース用くらいにしか使い道がありませんでした。
ジュースに加工すると20kgで約400円でしたが、カットりんごに加工することで20kgで約2,000円になります。
カットりんごの人気で株式会社ヒロサキは昨年の売上が1億円に対して今年は6割増の1億6,000万円を見込んでいます。
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