[WBS] 国産ブドウ100パーセント!新ルールで「日本ワイン」輸出拡大!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

ワインのボトルを巡るニュースです。

10月30日からワインのラベルの表示ルールが変わりました。

これまでは海外産のぶどうを使っていても国内で醸造されていれば国産ワインと表記することができました。

しかし、10月30日からは「日本ワイン」と表示するには日本産のぶどうのみを使って日本で作らないといけません。

国際基準に沿ったルールが適応されるとこで海外輸出への追い風が期待されます。

しかしここに並べられた日本ワイン、よく見てみると大きさが違います。

こちらは750mlのボトルですが、こちらは720mlでいわゆる4合です。

実はこのボトルのサイズを巡って海外進出をしたい日本のメーカにとっては大きな壁になっています。

期待と不安の現場を取材しました。

メルシャン株式会社

長野県上田市。

東京ドーム4個分の敷地に広がるのはワイン大手メルシャンの自社畑「椀子ヴィンヤード」。

10月25日、メルシャンは来年秋に新たに始動するワイナリーの工事を開始しました。

新たな計画では、海外向けの質の高い日本ワインを作るため新鮮なぶどうをすぐ醸造所に持ち込めるようにぶどう畑と醸造所を一体にします。

メルシャンの代野照幸社長、

日本ワインについては大変好調に推移している。

このタイミングでもっと市場を拡大し、たくさんの人に日本ワインを飲んでもらう。

日本ワインの出荷量は年々増えており、世界でも認知されつつあります。

今日から始まったルールで日本ワインと名乗ることができるのは国産ぶどうを100%使ったワインだけ。

今後、ヨーロッパを中心に日本ワインの評価が高まると見てメルシャッは先月、長野県塩尻市にもワイナリーをオープンするなど急速に生産拠点を拡大しています。

今後10年で販売数をおよそ2倍に増やす計画です。

日本ワインが海外、特に欧州に出るとき、より輸出しやすい環境が整ったのでヨーロッパ市場に日本ワインを拡大していきたい。

北海道ワイン株式会社

一方、中小のワインメーカーの海外進出にはある壁が立ち塞がっているといいます。

北海道小樽市にある北海道ワイン。

今年のワインコンクールで金賞を受賞するなど爽やかな酸味がきいた白ワインが人気のメーカーです。

社長の嶌村公宏さんはヨーロッパ輸出する際のあるルールが問題だと指摘します。

日本ワインの中でも750mlボトルしか受け付けてくれない。

日本のワインの8割は輸出できないと思う。

尺貫法を使ってきた日本では枡や合が用いられ、日本のワインは4合瓶、720mlで販売されてきた歴史があります。

しかしEUに輸出する際には720mlボトルのままでは輸出できず、750mlに詰め替える必要があります。

嶌村社長が見せてくれたのはイタリアのバイヤーからのメール。

そこには「750mlのボトル作れますか?」の文字。

問い合わせがあったが断ったといいます。

720mlを30mlプラスすることで価格も上がる。

30ml分の酒税も高くなる。

設備投資もしないといけないし、ヨーロッパの輸出のためににそれをするのは難しい。

実は7月に合意したEUとのEPA(経済連携協定)での交渉で日本側は720mlで可能にするようEU側に求めましたが交渉は失敗に終わりました。

これについて世耕大臣は、

ワイン容器の容量についてEU側の基準、ワインセラーとかの設計がされている面もあるから、そういう意味でEU側の基準が維持された。

一方である政府関係者は、

日本としては自動車の関税撤廃を勝ち取りたかったのでEUの関心が強いワイン分野では譲歩する必要があった。

輸出拡大に向けて日本ワインメーカーの模索は続きます。