シリーズでお伝えしている「ケーザイのナゼ?」。
今回は弁当です。お家時間が増えたことで家で弁当を食べる人が増えています。
そんな中、なぜかシンプルな弁当に人気が集まっているようです。一体ナゼなのか直撃リサーチしました。
株式会社ローソンストア100
[blogcard url="https://store100.lawson.co.jp/"]
東京・江東区にあるローソンストア100。
いま売れに売れている弁当があるといいます。
棚には「控えめに申し上げて神弁当」。
お客様が次々に購入していきます。
7~8回買った。
ネットで話題になっていた。
一体どんな弁当なのでしょうか。
6月に発売されたその名も「ウインナー弁当」。ごまを振りかけたご飯にケチャップのかかったウインナーが5本入って、なんと216円。
安さもあっておよそ30万個売れています。
ローソンストア100の伊藤哲也さん。
他の弁当の3~4倍売れている。
売り切れの日もある。
このシンプルな弁当、ナゼ売れるのでしょうか?
ウインナー弁当を買ったお客様について行ってみると冷凍のパスタなども一緒に購入。
合わせ買いができる。
フルーツや野菜などバリエーションを選べる。
こちらのお客様も…
野菜やサラダチキンを一緒に買う。
ピンポイントに食べたいものだけ。
シンプルなウインナー弁当にサラダやレジ横の惣菜などその時の気分で自由に合わせ買いできるのが受けているようです。
それにしても、ナゼウインナー弁当に?
ウインナー弁当を発案したローソンストア100の林弘昭さん。
ウインナーは弁当に必ず入っているがメインの商材にはならない。
表舞台に出してあげたら面白いのではと考えた。
次もメインになれない商材をシンプルに入れて展開したい。
11月に発売を予定している。
一方、別のシンプル弁当を自宅に買いだめしている人も…
横浜市に住む会社員の安藤丈裕さんです。
冷凍庫を見せてもらうと容器がぎっしり。
きょうはビーフハンバーグステーキ。
実はこれらは全日空の機内食。
チキンカツカレーや天丼など6種類のメインディッシュのみが12個入って9,000円です。
旅行が好きで年に何回か海外旅行に行っていた。
コロナで海外旅行に行けないが、家で手軽に気分だけでも楽しめるのでいいなと思った。
電子レンジで解凍するだけで気分は空の上。
安藤さん、これまでに6回も購入しています。
ANAの国際線を利用してエコノミーの機内食を食べていたので「懐かしいな、ああこれこれ」と。
機内で出てきたものと遜色ない。
ANAグループは航空需要が激減したことから去年12月、機内食のネット販売を開始。
国際線のメニューを自宅で味わえると109万個以上売れています。
ANAケータリングサービスの原木大地さん。
ここまで売れるとは思っていなかった。
食べやすいサイズ、保管しやすいメリットがあるとの声がある。
実は機内食、普通の弁当と食材や味付けが違うといいます。一体ナゼなのでしょうか?
全日空の機内食を手掛ける総料理長にその理由を聞くと…
ANAケータリングサービスの清水誠総料理長。
機内が少し暗いので彩りよく仕上げている。
機内食は照明が暗い飛行機の中で提供されるため色合いが鮮やかな食材が多く使われています。
牛すき焼き丼にはあまり使用されないブロッコリーを添えて、チキン南蛮丼にはスナップエンドウや赤のパプリカで彩りをプラス。
味付けにも秘密が…
飛行機で上がったときに味覚が鈍ると言われていてだしやうま味を強くしている。
メニューを定期的に入れ替えることでリピーターを飽きさせない狙いです。
シンプルながら満足できる、そんな弁当がいま求められています。