
厚生労働省は2月4日までの1週間に報告されたインフルエンザの患者数が1医療機関あたり約54人と3週連続で過去最多を更新したと発表しました。
2018年は複数の型が大流行する事態となっていますが、そうした中、厚生労働省が3月にも新しいタプのインフルエンザ薬を異例の早さで承認する見通しとなりました。
一体どんな薬なのでしょうか?
いとう王子神谷内科外科クリニック
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都内の病院、いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長、
今日はどうしました?
のどが痛いのと熱っぽい。
インフルエンザの検査をさせてもらえませんか。
この日もインフルエンザの検査をする人が後を絶ちませんでした。
今シーズンは500名近い患者をインフルエンザと診断した。去年の1.5倍くらいのスピードで患者が来ている。
早い時期に流行が始まったこととB型が多く検出されていることが今シーズンの傾向だといいます。
中には重症化して倒れ込むようにやって来る患者や大きな病院へ搬送せざるを得ない患者も。
大流行するインフルエンザに対して、この病院では4種類のクスリを処方しています。
カプセルを5日間服用するタミフル。5日間吸入するリレンザ。一度だけ吸入するイナビル。そして点滴のラピアクタです。
| タミフル | 5日間 |
| リレンザ | 吸入5日間 |
| イナビル | 吸入1回 |
| ラピアクタ | 点滴 |
吸入薬は子供や咳が出る人は効果が薄れるため向かないと言われています。
ただ、飲みやすいといわれる錠剤のタミフルにも課題が、
10代の子が異常行動を起こしたということがあって、10代の子には基本的にタミフルは出さないというのが通例。他の薬も含めて異常行動があると注意喚起を促している。
そんな中、関心を寄せる新薬があるといいます。
春に飲み薬で1回だけ飲めばいいインフルエンザの治療薬が出ると聞いている。
塩野義製薬株式会社
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それがシオノギ製薬の「ゾフルーザ」。
今までの薬とは考え方が違います。
これまでの治療薬はウイルスが細胞の外に広がるのを防ぐ効果があるとされています。
一方、ゾフルーザはウイルス自体の増殖を防ぐといいます。
他の薬同様に副作用には注意が必要としつつも新薬に注目する声もあります。
いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤院長は、
同じ飲み薬で5日間飲むものと1回飲むものを比較したときに、タミフルが新しい薬に置き代わっていく可能性は高い。
実はこのゾフルーザ、厚生労働省が3月にも異例のスピードで承認する見通しです。
その背景にあるのが厚生労働省の「先駆け審査指定制度」。
先駆け審査指定制度
3年前に導入されたこの制度は命に関わる病気や難病に使う薬が対象で、対象に選ばれると承認に向けた審査を優先的に受けられます。
さらに審査期間は通常の1年程度から半年程度へと大幅に短縮されるのです。
国内の企業だけでなく海外の製薬メーカーも利用できます。審査のスピードを早めることで日本で審査し販売する意欲も製薬メーカーに高めてもらう狙いです。
厚生労働省の荒木康弘課長補佐は、
医薬品がより早く市場に出て患者や企業にとって大きなメリット。医薬品の開発費用は高い、企業は開発コストを早く回収できる。
これまで画期的な薬の実用化は海外に先を越されていましたが、政府はこの制度で挽回したい考えです。