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[WBS]"ツバメの巣"でタッグ!?マハティール氏来日のワケ[エムスタイルジャパン株式会社]

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8月8日に福岡市のベンチャー企業が行った研究発表会ですが、そこに訪れていたのはマレーシアの元首相マハティール氏です。現在97歳で世界的な大物政治家でもあるマハティール氏がなぜ九州のベンチャー企業を訪れたのでしょうか。実は両者をつないだのは超高級食材「ツバメの巣」でした。

三つ星店絶賛ツバメの巣!最高品質マレーシア産の味は?

東京・港区にある中華料理店「茶禅華」。去年、おととしと2年連続でミシュランガイド東京の三つ星を獲得した高級店です。

こちらの店の自慢の一品が…

茶禅華
川田智也シェフ

冬瓜の蒸しスープ ツバメの巣添え。

中国では古くから珍重されている超高級食材「ツバメの巣」が添えられた冬瓜のスープ。6万6,000円の季節のコースに含まれているメニューでツバメの巣をスープに入れていただきます。

田中瞳キャスター

食感は優しいゴリゴリとした感じです。噛み進めていくと最後に淡い少し甘い感じがふわっと一瞬抜けていきます。

茶禅華
川田智也シェフ

しっかりしているのに優しくほどけるという相対する食感が内包されているのがこのツバメの巣の素晴らしいところ。

この店で仕入れているツバメの巣はシェフが知る限り最高品質のものだといいます。

茶禅華
川田智也シェフ

品質が高いと言われているマレーシアのツバメの巣。
マレーシアのツバメの巣全部を食べたわけではないがこれは圧倒的。
ツバメの巣に味があるのか修行時代からずっと疑問だったが初めて味のあるツバメの巣に出会った。
これは福岡のある会社から直接当店が買っている。

福岡市、ここに高級食材「ツバメの巣」を取り扱うベンチャー企業「エムスタイルジャパン」のオフィスがありました。

食材としてだけでなくツバメの巣の加工品も手掛けているといいます。

エムスタイルジャパン
稲冨幹也社長

この商品がBI-SUエキスゼリーステック。ツバメの巣をエキス化することに成功した。

社長の稲冨さんはツバメの巣を微生物で発酵させてエキスを抽出し、加工する技術を開発。ゼリーなどの健康食品のほか、フェイスクリームや化粧水などを展開しています。

スタッフはおよそ40人と少人数ながら去年の売上げは10億円以上だといいます。

エムスタイルジャパン
稲冨幹也社長

肩書はツバメの巣ハンター。

エキスやゼリーや化粧品に!?開発者はツバメの巣ハンター

稲冨さんがツバメの巣の仕入れ先としているのがボルネオ島。ツバメは外敵から身を守るために洞窟の奥深くの高いところに巣を作ります。白い点々の様に見えるのがツバメの巣です。

現地に生息するアマツバメの雄が草などを使わずに唾液で作っています。

この場所には子育てが終わったアマツバメが残していった巣が多く残されているのです。稲冨さん、モリで突っついて1つずつ採取していきます。

なぜここまで足を運ぶのでしょうか。

エムスタイルジャパン
稲冨幹也社長

どうすれば偽物をつかまされずに天然物を手に入れるかというと、どう考えても自分で現地に行って自分でとるしかなかった。
それで行きはじめたのが最初。

マレーシア元首相がなぜ?日本ベンチャーに注目のワケ

8月8日に本社で開かれたツバメの巣に関する研究発表会に訪れたのはマレーシアの元首相、マハティール氏。

研究員

ツバメの唾液で作られるシアル酸ははるかに多くロイヤルゼリーの約200倍以上であることが分かっています。

マハティール氏は研究内容について積極的に質問を繰り返しました。

マレーシア
マハティール元首相

この研究はどれくらいの期間やっているのか。

世界を代表する政治家が一体なぜベンチャー企業の視察に訪れたのでしょうか。

マレーシア
マハティール元首相

ツバメの巣の研究をしていると聞いて来た。マレーシアや中国で同様のことはやっていない。
ツバメの巣についての科学的な研究は初めてでとても興味深い。

マハティール氏は今年5月に国際会議への出席で来日した際、稲冨さんたちの研究内容を知り高く評価。マレーシアが誇るツバメの巣の市場を拡大させることにつながると期待しています。

マレーシア
マハティール元首相

研究をぜひ続けてほしい。結果が良ければツバメの巣の市場はもっと拡大するだろう。
日本での研究の進捗を注視したい。

稲冨さんはマハティール氏と共同でツバメの巣の採取や研究を進めていきたいと考えています。

エムスタイルジャパン
稲冨幹也社長

マレーシアはツバメの巣の資源の国。私どもは技術を持っているので、マハティール氏からは「技術提供してほしい」と言われているので「将来的には一緒に合弁会社をつくってもいいんじゃないか」と。
僕らも供給が安定していきますし、一緒にツバメの巣の研究したい。

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