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[WBS]1円玉が3,000円に…なぜ現金に新たな価値が?[株式会社新橋スタンプ商会]

2021年12月3日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

キャッシュレス決済が普及して現金を使用する機会が減った人も多いと思います。

そうした中、紙幣や硬貨といったリアルなお金に新たな価値が生まれています。

こちらにある1円玉ですが、なんと3,000円で取引されています。

一体何が起きているのでしょうか。

キャッシュレス化で硬貨製造⇓ 1円玉の価値が3,000倍に!?

東京。有楽町で12月3日から始まったのは世界中の貨幣や切手などの販売会。

訪れた多くのコレクターが注目していたのが…

新橋スタンプ商会の寺田実社長。

1円玉が人気がある。

平成22年(2010年)で1,000円。平成23年(2011年)は3,000円。

この10年間で発行された1円玉の大半はなんと3,000倍の勝ちになっているというのです。

一体なぜなのでしょうか?

単純にキャッシュレス化。みんながスイカ、ペイペイなどを多用している。

国は年間60万枚くらいしかつくっていない。極端に少ない。

1円玉は2008年までは毎年億単位の枚数が製造されていました。しかし、翌年から減少し、2011年には45万枚まで激減。背景にはスイカやパスモなどの普及があったといいます。

ただ2014年とその翌年はだけは発行枚数が多くなっていますが…

消費税が8%に上がった年。消費税率が変わるということは需要が増す。

それでも2014年と2015年に作られた1円玉は100円で販売されています。

ほかにもキャッシュレス化の進展などによる製造枚数の減少を背景に600倍の価格で取引される5円玉や60倍の50円玉などがあります。

お金のデジタル化が進み、将来紙幣や硬貨が無くなるかもしれないといわれる中で、皮肉にも現金の価値が上がっています。

低金利でお金を貯めるよりはコインを買って将来的に価値が増えるかもしれないと。

最近は30代の若い人が高額な商品を求めるようになった。

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