
FacebookやLineが日常生活に定着した一方で、ビジネス向けではまだ大きなシェアを持つサービスは現れていません。
このため、仕事に特化した機能や高い安全性を売りにしたビジネス用SNSが次々と登場しています。
電話やメールに置き換わる仕事の必需品となるのでしょうか?
Eight
[blogcard url="https://8card.net/"]
4月27日、東京の日本橋のビルの一室にビジネスマンが集まっていました。
大企業やベンチャー企業の社員が集まり、新規事業のアイデアを出すイベント「Clipニホンバシ『イントレnight』」が開かれていました。
イベント終了後の懇親会。
この場を借りて「Eight」の紹介をさせていただきたい。
名刺管理アプリEightを手掛けるSansanの日比谷尚武さんです。
名刺が不要な名刺交換ができるようになった。
日比谷さんの説明に従ってスマートフォンを操作すると参加者のプロフィールが次々と画面に入って来ました。
画面に表示された名前の右側には「名刺交換」のボタンがあります。
これをタップするとスマートフォン同士で通信をして名刺データの交換が完了します。
2012年にサービスを開始したEight。
当初は名刺をスマートフォンで管理するだけの機能でした。
2015年からFacebookのように近況を報告したり、「いいね」を押したりする機能などが次々追加されています。
さらに
SNS的な要素があって名刺には書いていない情報も交換できる。例えば今の会社の前にどんな会社にいたとか
参加していた男性の場合、株式会社ガリバーインターナショナルや株式会社サイバーエージェントなど職歴がひと目で分かります。
転職や移動で名刺が新しくなると、つながっている相手に通知する機能もあります。
ガリバーインターナショナルの越智敬之さんは
会社が変わったというのが一番伝わるサービス。反響はFacebookよりEightのほうがあった。
Eightの安全性
都内のあるオフィスビル
出勤してきた女性。
部屋に入る前に私物を全て透明なバッグに移し替え、スマートフォンはロッカーに預けました。
厳重に管理されているオペレーションセンター。
Eightの名刺データを入力している一つです。
Eightのデータ入力はほぼ手作業です。
利用者が名刺を写真に撮って送信すると通常24時間以内にデータ化します。
名刺には決まった様式がないため人の目が欠かせません。
名刺は自動的にいくつかのパーツに分割され社名や役職、名前など項目ごとに分類。
それを別の担当者が文字入力をしてデータ化します。
入力時の情報流出を防ぐため担当者には名刺全体を見せない仕組みになっています。
Eightの利用者は100万人以上。
利用料は無料ですが、今後は広告の導入や転職サービスへの活用などで収益化を狙っています。
目指すのはFacebookに変わるビジネス用SNSの地位です。
千住洋マネジャーは
コミュニケーションの起点となる名詞をオンラインに持っていくことで自然とビジネスのコミュニケーションもEight上に持っていけるのではないか。日本の名刺文化があるので自然に使えるビジネスネットワークになる。
サイボウズLive TIMELINE
[blogcard url="https://live.cybozu.co.jp/"]
東京・日本橋のサイボウズ株式会社。
この企業もビジネス用SNSに注目をしていました。
2015年11月に提供を開始した無料アプリ「サイボウズLive TIMELINE」。
見た目はLineによく似ています。
サイボウズ株式会社コーポレートブランディング部の大槻幸夫部長は
LINEとかメーリングリストを使っている人に知ってもらいたい。
Lineとの最大の違いは右上の箱型のアイコン。
ここからグループのメンバーとイベントの予定やエクセルなどのファイルも共有できます。
グループ外に公開する設定がないので安全性も高いといいます。
こうした機能はパソコン上でも同じように使えます。
睦町クリニック
[blogcard url="http://mutsumicho.clinic.or.jp/"]
横浜市の睦町クリニック。
こちらでも「サイボウズLive TIMELINE」を活用しています。
患者様の名前をグループ名にしてスタッフと外部の介護士や薬剤師、歯科医師などが情報を共有します。
担当者以外は情報を見ることができません。
朝比奈完院長はスタッフと車に乗り込み訪問診療に出かけていきます。
この日訪ねたのは68歳の男性です。
さっき痛み止めを飲んだって聞いたけど効いてきた?もし病院に戻りたかったら、すぐ連絡してあげるけど。いまはどう?
診察の間にもスタッフが院長と患者様のやりとりを記録していました。
クリニックに戻り先程の記録を見せて頂きました。
ここに診療した記録が出ています。
先程の患者様との会話が記録されていました。
こうした情報を共有することで患者様の病に対する感情を全員で把握することができます。
電話やファックスを使っていた頃より業務の効率は大幅に改善。
さらに異なる職種がそれぞれ情報を書き込むことでサービスの質も向上したと言います。
「サイボウズLive TIMELINE」を使い始めた時に最初の患者様の家族に大切なことを教えてもらった。「私が言ったことが他の人に伝わっていて支えられていると思った。」と言っていた。情報を共有すること、それだけでも人を支えることができると教えてもらった。
広がリ始めたビジネス用SNS。
働き方や仕事の在り方を変えていくかもしれません。