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[モーニングサテライト]【輝く!ニッポンのキラ星】隈研吾に選ばれた すだれ!福岡・広川市 すだれメーカー[株式会社鹿田産業]

2022年2月1日

モーニングサテライト

地域で奮闘する企業を取り上げる「輝く!ニッポンのキラ星」。

今回は福岡県からです。竹を編んで作る伝統工芸の"すだれ"がいま飲食店などのインテリアとして人気を集めています。

隈研吾に選ばれた すだれ

東京・上野にある甘味処「廚 otona くろぎ」。

中に入ると黒で統一された落ち着いた空間です。実はここ…

kuriya 統括責任者、清藤亮佑さん。

隈研吾さんに設計してもらった和カフェ。

日本を代表する著名な建築家、隈研吾設計の店。

パーティションを全部すだれで作って頂いています。

本来だと竹の色のすだれが印象的ですが、特注でお店の雰囲気に合わせて黒く塗って頂いた。

天然の竹や木を1本1本丁寧に織り込み、絶妙な透け感のあるすだれは店内の高級感を引き上げてくれます。

「このすだれはどこが作った?」

鹿田産業に作ってもらった。

鹿田産業のすだれはホテルチェーンの星野リゾートをはじめ、多くの飲食店、旅館など20ヵ所以上で採用されています。

業務用に特化し好調

福岡県南部に位置する八女郡広川町。高級茶"八女茶"、そして良質な竹の産地として知られています。

明治時代から竹細工用のひごが盛んに作られ、それを室内調度品として生産した八女すだれは県の特産民芸品になっています。

中でも1912年創業の鹿田産業は日本のすだれ産業を守り、発展させてきました。

すだれ以外にもムートンなど天然素材を使ったインテリア用品を製造販売し、3億円以上を売り上げています。

鹿田産業 ブランド推進室、中村昌史室長。

竹は一本一本色味や節の間隔が違ったりする。

色合いが違和感のないように目視で確認しながら選定していく。

伝統的な八女すだれは色に統一感が出るように色の濃い竹ひごとそうでないものを並び替えます。

さらに竹は地元産。

手作業にこだわることで大量生産では再現できない丁寧な作りと風合いを実現しています。

一般家庭ですだれが使われていた時代は百貨店でも取り扱われるなど売上は好調でしたが、生活スタイルの変化により一般向けの需要が激減。大量の在庫が出てしまいました。

そこで自社ブランドを立ち上げ、業務用向けにシフトしたのです。

鹿田産業 鹿田和正社長。

小規模な生産量の中小企業は小さい市場をターゲットにする。

業務用にしぼることで強みが生きる。

1999年にはワンタッチで取り付けられるロールスクリーン式のすだれを発売。

特許も続々と取得。空調や光を調整できるすだれやインクジェットを吹き付けたすだれなどアイデアに富んだ製品を開発。

ほかにも色を加工できるオーダーメイドのすだれや防炎加工なども行い店舗向けに特化。

鹿田産業はさまざまな用途にあったすだれを提供し、シェアトップクラスになっています。

さらに…

すだれ生地のロール状のもの。販売するのは海外。

2020年からフランスへ、完成品ではなく竹で編んだ生地を販売しているのです。

フランスでは環境問題への関心が高まり、建物に天然素材を取り入れる流れが広まっていました。

たまたま竹の内装材を提案していた。トレンドに乗り好意的に受けとめられた。

そこで販売戦略を急きょ転換、伝統的なすだれではなく、天然素材を使った建材として売り出す方針を決めました。

2020年、パリで毎年開かれる国際展示会に出展するとなんと400件ほどの問い合わせが。

その後、イタリア・ミラノの高級衣料店「WOOLRICH」で天井装飾として採用され、生地専門店「i VIGNA」での扱いが決まるなど今では5ヵ国に販路が広まっています。

SDGsが注目されているフランス・イタリアを中心に展開して、全世界で使われることを目指す。

5年後には3億円を目指したい。

国内と海外で売り上げを半々ぐらいに持っていく。

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