奈良県内での遊説中に銃で撃たれて死亡した安部元総理大臣の葬儀が7月12日に都内で営まれました。沿道には多くの人が集まり、家族や関係者などとともに最後の別れを告げました。
安部元総理に最後の別れ！国内外から悼む声
佐々木誠記者
安部元総理を乗せた車が葬儀会場を出発しました。
東京・港区の増上寺で執り行われた安部元総理の葬儀。近親者のほか、岸田総理など政財界の要人が参列しました。喪主を務めた昭恵夫人は…
昭恵夫人
まだ夢を見ているようです。いつも私のことを守ってくれました。
と、挨拶をしたといいます。
安倍氏の実の弟である岸防衛大臣は事件後、初めてTwitterを投稿。
岸防衛大臣
兄を失いました。今はただ安らかに。
葬儀会場の周辺には多くの一般市民の姿も…
献花に訪れた人
日本を愛して尽力した人なのでありがとうございましたと。
献花に訪れた人
日本の宝を失ってしまって、本当にいたたまれない。
葬儀の後、遺体を乗せた車が向かった先は…
政治担当
坂井田淳記者
いま安部元総理を乗せた車が総理官邸に入ってきました。
歴代最長となる8年8ヵ月総理として過ごした官邸に最後の別れを告げます。
総理官邸や国会、自民党本部などを回り、初当選からおよそ30年に渡って通い続けた永田町に最後の別れを告げました。
世界からも死を悼む声が止みません。
パリの日本大使公邸を訪れたフランスのマクロン大統領。
フランス
マクロン大統領
私も友人を失った。昭恵夫人に心からの友情と愛情を伝えたい。
さらに7月12日夕方には韓国の尹錫悦大統領がソウルの日本大使館を弔問に訪れました。
これまでに259の国や地域・機関からおよそ1,700件の弔意のメッセージが寄せられたといいます。
事件を受け警備の見直しに向けた動きも。
警察庁
中村格長官
警察として要人警護・警備の責任を果たせなかった。
極めて重く受け止めている。
警察庁は警護や警備に関する「検証・見直しチーム」を立ち上げると発表。関係者から事情を聞くなどして問題点を洗い出し、8月中に結果を取りまとめるとしています。