元東京都知事で運輸大臣などを務めた作家の石原慎太郎氏が2月1日に亡くなりました。89歳でした。
都知事時代にはオリンピックの招致やディーゼル車の規制など多くのアイデアや持ち前の発信力で国の政策にも影響を与え、2014年に政界を引退した後も保守派の論客として活動を続けました。

石原慎太郎氏が死去!作家・政治家としての89年

石原氏の次男、石原良純氏。
僕らが言うのも何だが一つの時代を築いた父だから父がいなくなった後、より僕らも頑張っていかなければならない。

石原氏の長男、石原伸晃氏。
年末、12月には短編小説をとりまとめて、大変いい上下巻の本ができあがって喜んで「これが俺の遺作だな」と話していた。

大学在学中に書き上げた小説「太陽の季節」で芥川賞に輝き、作家として鮮烈なデビューを飾った石原慎太郎氏。

その後は弟の裕次郎氏の応援も受け、参議院選挙に出馬、

史上初めて300万票以上集めて華々しい政界進出を果たしました。

タレント候補ってどういう意味か。私はちっとも嫌じゃやないけど。

他の政治家がディズタレンティッド(無能)なんだ。

歯に衣着せず物言いで自民党内でも頭角を現し、その後は運輸大臣などを歴任しました。

そして…
東京の問題は東京だけじゃない。何といったって国の首都。

新しい試みをしていくことで私は国を引きずっていくことができる。

1999年には東京都知事選挙に挑戦し圧勝。

その後、14年間の在任中にはさまざまな政策を打ち出しました。
これが粉じんになって飛んでいる。

これを総理大臣も生まれたての赤ん坊もみんな吸っているんだ、東京で。

ディーゼル車の排ガス規制を強化するなど環境対策に打って出たかと思えば、東京発の金融改革を目指し新銀行東京を設立。


さらに…
また東京かというかもしれないけどね。

日本にオリンピックを招致するならキャパシティーからいっても東京しかない。

東京へのオリンピックの誘致の他にも羽田空港の国際化、外環道など環状道路の整備などで東京の復活を目指しました。

そんな石原都知事は政界きってのタカ派でもありました。

東京都はあの尖閣列島を買う。

大げさには言わないがおもしろい話だろう。

これで政府にほえ面かかしてやる。

これが後の政府による尖閣国有化の引き金となり反発する中国との間で大きな外交摩擦を生みました。

そして再び国政の舞台に戻った石原慎太郎氏。
橋本氏が率いる日本維新の会と合流し、政界の大再編につながるのではと注目を集めました。

田中真紀子さんに言わせると"暴走老人"の石原慎太郎であります。

その物言いや過激な行動などでときには批判も受けた石原慎太郎氏。政界引退後は作家として言葉を残し続けました。

石原慎太郎氏の死去に政界からもさまざまな反応が寄せられました。

岸田総理。
政治の世界における偉大な先達がまた1人亡くなったことは寂しい限り。

功績に心から敬意を表すとともにお悔やみ申し上げる。

安倍元総理。
時には物議を醸す発言もされたが、そうした批判を乗り越える強さがあった。

さまざまな既成概念に挑戦し続けた人生ではなかったか。
