日本で転職する人の数ですが、年々増え続けていて、この5年で20%近く増えています。
ただ、転職にあたっては人生の決断をする人ももちろんですが、採用する企業の側にもどのような人に入ってもらいたいか、その能力を見抜くのかというハードルがあります。
そうした改題を解決する新たな仕組みがいま注目を集めています。
freee株式会社
[blogcard url="https://www.freee.co.jp/"]
綿引早紀さん(28歳)。
綿引さんは帳簿を自動で作ってくれる会計ソフト「freee(フリー)」の営業担当。
この日は取引先の葬儀関連の会社を営業で訪れました。
現状で不安なことありますか?
実は綿引さん、別の広告会社からフリーに転職したばかりです。
1月に入社して1ヵ月半くらい。
転職のきっかけは、
今までの社会人経験の5年は経理の仕事をしてきた。
営業の仕事をしてみたいとの思いがあり転職をきっかけにチャレンジした。
実は綿引さん、新卒から経理畑を歩んできて、営業は今回が初めてです。
一般的には即戦力の経験やスキルが求められる中途採用。営業経験が無いにもかかわらずフリーが思い切って綿引さんを採用に踏み切ったのにはある仕組みの存在がありました。
バックチェック(リファレンスチェック)
フリーの採用担当、栗林由季さん、
私たちが使っているのがバックチェックというサービス。
バックチェックとは転職先の会社であるフリーが綿引さんを通じて元々働いていた会社の上司や同僚にアンケートを依頼。
その上司や同僚がアンケートに答える仕組みです。
回答するアンケートには欠勤、遅刻はないかと勤務態度に関するものや、「おせっかい焼き」といった性格を聞く質問も。
また一緒に働いていた人だからこそ分かる仕事のエピソードを書く欄もあります。
今回特別に綿引さんのアンケート結果を見せてもらうと、
綿引さんはコミュニケーションの高さやチャレンジしたい向上心が強み。
新しい営業のポジションでも活躍できると思い採用した。
綿引さんがアンケートを依頼したのが前の職場で同じ経理グループで働いていた上司の田中さん。
その田中さんに話を聞くと、最初は複雑な思いがあったといいます。
辞めるのを応援するように思われ、アンケートを受ける側は難しい。
彼女のためになり、次の会社のためになるなら協力したい気持ちの方が強かった。
実際のアンケートでは率直な意見を伝えたといいます。
キャラクターも営業に向いている。
今までやってきた会計を商材に営業に生かすのは彼女が描いてきたキャリアに合っている。
念願の営業職に就いた綿引さん、バックチェックについては、
経験がない中で採用されたのはリファレンスチェック(バックチェック)で経歴だけじゃなく、人柄を評価してもらえたのが大きい。
株式会社ROXX
[blogcard url="https://roxx.co.jp/"]
バックチェックを提供しているのはベンチャー企業のロックス。
この会社自体も中途採用が社員の9割を占めています。
サービス開発のきっかけは創業者の中嶋汰朗さんが自ら感じた課題でした。
「いい」と思って採用したが「違う」と入社後にギャップが生じたり、逆に「違う」と思い不採用にした中でも優秀な人がいると思う。
バックチェックで機会損失もなくせるのではないか。
去年10月のサービス開始からおよそ4ヵ月で導入企業は300社まで広がりました。
転職が当たり前な選択肢になりつつある。今だからバックチェックが機能する。