旅先までの交通費がタダ。そして、現地での宿泊費もタダというちょっと耳を疑うようなサービスが10月3日から始まりました。
もちろんそれには秘密があるのですが、それはいったいどんなものなのでしょうか?

株式会社タイミー
[blogcard url="https://taimee.co.jp/"]
タイミーの小川嶺代表、
無料だったら1回行ってみたいという場所に気軽に行けるのではないかと思っていて、実質無料で行くことができるのがこちらのアプリになっている。

そのアプリ、アルバイトのマッチングアプリを運営するタイミーが10月3日から提供を始めたのがタイミートラベルです。

このアプリから申し込めば宿泊費と交通費をかけずに箱根や沖縄んど日本各地へ出かけられます。

ところが詳しい内容を見てみると…
40時間の文字が…
その下には社宅。

これは一体?
地方に観光に行って旅費を稼いで帰ってくることができれば無料で旅をするようなサービスにできるのではないか。

なんとこのサービス、1日あたり6時間から8時間、滞在先の事業者で働く代わりに往復の交通費や宿泊費が無料になるという仕組み。

働いていない空き時間を使ったり1日自由行動日を設けたりすることで旅行のように地域の観光も楽しんでもらおうという狙いです。

金をかけるとハードルが高いが無料なら行ってみようという気持ちを喚起できればもっと多くの地域にいろいろな人が行けるきっかけが作れるのではないか。

このサービス、今年の春「ただ旅」と題して試験的に展開したところ、募集枠に対して50倍もの応募が殺到しました。

甲斐玲音さん
その「ただ旅」を利用した甲斐玲音さん(19歳)です。

正直言うとなんで無料で行けるんだとは思った。

一方で無料で行けるなら気軽に申し込んでみようと。

甲斐さんが行ったのは岐阜県にあるパプリカ農家。

現地では収穫作業や箱詰め作業などの仕事を手伝いました。

こうした仕事が終わったあと、
地元の飛騨牛を使ったすし。

口の中ですぐ溶けるんですよ。

「いいお肉だった?」
良かったですね。

地元の名物はもちろん、古い町並みや伝統工芸品など高山市内の観光を楽しみました。

仕事はハードな面もあったがそれより得られた体験・経験が大きかった。

すごく楽しい旅として終えることができた。

株式会社芝山農園
[blogcard url="http://shibayama-f.com/"]
一方、タイミートラベルで働き手を求める事業者は…

芝山農園の笹塚佳典社長、
この時期はサツマイモがメインで収穫している。

千葉県香取市で農園を営む篠塚社長。

収穫しているのは「紅はるか」というサツマイモ。

ねっとりとした食感と強い甘みが人気の品種です。
9月からの3ヶ月間が収穫の最盛期。専用の機械を使って作業をしますが…

1台最大5人で収穫するが今は人数が足らず3人で始めている。

外国人研修生も雇っていますが人手が足りず、今回タイミーのサービスを使うことにしました。
長期でも短期でもなく私たちも手軽にトライできるし利用者も気軽に参加できる。

宿泊場所は社宅で個室を準備。

食事は基本自炊ですが農園で作っている野菜や米が食べ放題です。
滞在期間は8日間、5日間はサツマイモの収穫作業をしてもらいその翌日は終日観光できるという内容です。

香取市には江戸時代の建物が残る町並みがあり、こうした場所を楽しんでほしいといいます。

農場で働いた後に観光地で街の歴史を知ってほしい。

働き手を見つけるのが難しい地方に無料の旅という仕掛けで取り組むタイミー。

3年後には登録者18万人、事業者1,200社を目指す計画です。

多くの人が働きたいと思えるコンテンツを用意していくことが大事。

旅費分の価値を無料で体験できるという考え方で運営していきたい。
