被災地では連日猛暑が続いている状況です。
そうした中、被災者の方々や現場で捜索や復旧作業をする方々の熱中症対策に企業も動き始めています。
小屋裏小学校
広島県坂町にある小屋裏小学校。
今回の豪雨災害が発生してから避難所となっています。
避難所には扇風機は設置されていますが…
やりきれません。暑い。
体力がないから倍になって疲れが出る。
蒸し暑い避難所での厳しい生活が続きます。
こうした状況を受けて政府は10日、国主導で避難所にクーラーを設置する方針を決定。
この避難所にも夕方、クーラーが設置されました。
夜眠りやすくなるかも。
日本赤十字社
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こちらの避難所では被災者の診療をするため日本赤十字社の医師団が派遣されています。
救護所の利用者は1日70人ほどです。
現時点では熱中症の患者は1日に2人ほどだといいます。
しかし…
「熱中症患者が増える危機感は?」
日本赤十字社島根県支部の山口祐貴さんは、
早く片付けたいと無理をしてしまう。無理をせず休憩をこまめにとることが必要。
被災者だけでなく炎天下で作業をする救助隊も熱中症の危険に晒されています。
大塚製薬株式会
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正午過ぎ、広島市消防局。
次々と運び込まれるダンボール。
中に入っているのは大塚製薬の新製品です。
7月12日に発売されたばかりの「ポカリスエット アイススラリー」。
特徴は「飲める氷」。
氷をそのまま体内に取り込むことで熱中症の予防が期待できるといいます。
大塚製薬は今回の暴雨災害を受け、救助にあたる隊員たちの熱中症対策にアイススラリーを役立ててもらおうとおよそ8,600個を無償で提供します。
あっさりしていて体に染み渡る。
手軽に水分補給できるのは助かる。
アイススラリー
アイススラリーとはシャーベット状の氷の飲み物のことです。
通常の氷は水の分子が規則正しく並んでいて硬い固形です。
一方のアイススラリーは水の分子の間に糖質などが組み込まれていて分子同士がゆるやかに結びついています。
そのためシャーベットのような氷の状態で飲めるのです。
大塚製薬はこれまで熱中症対策商品として従来のポカリスエットを提案してきましたが、体の内部を急速に冷やすことのできるアイススラリー商品を開発することでさらなる貢献ができると考えました。
大塚製薬の浅見慎一さんは、
防火服や防護服を着ていると汗の蒸発で体温を下げられない。
過酷な環境で活動している人に体内の深部冷却は大きな効果がある。
アイススラリーはこれまでスポーツ業界などで活用されていましたが、作るのに手間がかかり長時間の保存が困難なことなどが理由で一般的には普及しませんでした。
大塚製薬のアイススラリーは独自技術により冷凍庫に入れるだけで簡単にできるのが売りです。
実際に被災地に商品を届けた大塚製薬の鎌倉竜太さんは、
現場はまだ暑い。水分・塩分補給をして内側からしっかり冷やすことで熱中症対策をしっかり行う。その手伝いをしたい。