
東北伝統のこけしや将棋の駒などが並んでいます。こうした伝統工芸品は需要が年々落ち込んでいるかと思いきや売り切れになるほどの人気商品もあるそうです。

そうしたいま人気の"ネオ"伝統工芸品のランキングです。

なぜ人気!?"ネオ"伝統工芸品
こちら一見、普通のこけしですが…

あっ、倒れたと思ったら懐中電灯に早変わり。

実はこのこけし「明かりこけし」、防災グッズとしても役立つとSNSで話題に。生産が追いつかないほど人気の伝統工芸品です。

通販サイト「BECOS」を展開、KAZAANAの樫村健太郎社長。
コロナを機にオンライン販売に力を入れたり、新しくチャレンジする職人も増えていて、サイトへの新規出店が間に合わない。

そこで今回は日本の匠の技を生かしながら実用にも使えるネオ伝統工芸品を通販サイト「BECOS」の販売数からランキング。


8位~10位
| 8位 | 忠保 ボトルアーマーシリーズ |
|---|---|
| 9位 | Reela ワックスレザー スリッパ |
| 10位 | 八雲塗 やま本 カップ2点セット |

忠保 ボトルアーマーシリーズ
カップやスリッパといった実用的な商品が並ぶ中、8位にランクインしたボトルアーマー。
製造している埼玉県の会社「大越忠製作所」を訪ねてみると…

ずらりと並んでいたのは五月人形です。

大越忠製作所の大越保広社長。
こちらが江戸甲冑。

江戸時代に人形に着せる鎧を紙で作っていたのが発祥。

ほとんどが手作業で3,000以上の工程を経て作り上げられます。

しかし、少子化や住宅事情の変化もありこうした人形の出荷額は大幅に減少。

そこで販売を始めたのがこのボトルアーマーです。

使い方は…
日本酒やワインの瓶に着せる甲冑形のボトルカバー。

例えば新潟の地酒には越後ゆかりの武将、直江兼続のボトルアーマーを装着なんてことも。

これが海外へのお土産などに受け、年間1,000個以上販売するヒット商品に。

今月も韓国からおよそ50個の大量注文が入るなど販売好調です。

甲冑は日本独自の文化なので残し、伝えたい思いもある。

チャレンジは続けていきたい。

4位~7位
ランキングは中盤へ。
| 4位 | 京焼・清水焼=K+京の音 置型風鈴 |
|---|---|
| 5位 | 美濃焼 冷感 桜 |
| 6位 | 肥前吉田焼 Kata Koto へそくりの招き猫 |
| 7位 | 三州鬼瓦 鬼瓦家守 |

三州鬼瓦 鬼瓦家守
清水焼のおしゃれな風鈴や美濃焼のグラスなどが並ぶ中、7位に入ったのは鬼瓦。
室内に飾れる小型の鬼瓦で全て鬼師と呼ばれる職人の手作りです。

しかし…
三州瓦メーカー 新東の佐藤俊範さん。
鬼瓦を作る職人が少なくなっている。

三州瓦の鬼師の組合はもう20人を切っている。

魔除けとして瓦屋根に飾られてきた鬼瓦ですが、いま作り手の鬼師が減っているのです。


そこで需要を喚起しようとマンションでも飾れる小型の鬼瓦を作成。すると引越し祝いのギフトとして贈る人が増えてきました。

鬼瓦はこんな商品にも…

なんと鬼の鼻からテッシュ。

この鬼瓦のティッシュケースも予想を上回る売れ行きだといいます。

鬼福の鈴木良社長。
屋根でなくてもいろいろなところで身近に感じてもらいたい。

いろいろな鬼瓦の商品を企画販売していきたい。

1位~3位
いよいよトップ3。
| 1位 | ??? |
|---|---|
| 2位 | 大阪錫器 富士山シリーズ ぐい呑 |
| 3位 | 堺刃物 三徳包丁 180mm |

包丁とぐい呑という2つの大阪勢を押さえて1位に輝いたのは…
柿沼人形 招き猫シリーズ
柿沼人形の柿沼利光専務。
木目込み技法を活用した招き猫。

福を招く招き猫。それにしても色鮮やかですね。

これは西陣織の金襴。

木などで作った型に溝を彫り、そこに伝統工芸品の布を一つ一つ手で押し込んでいきます。


この招き猫、東京オリンピックのプレスセンターの自動販売機で売り切れになるほど人気になりました。
最近は開店祝いなどのギフト需要が増え、ネット通販BECOSでの売り上げは前の年の2倍に増えたといいます。

伝統工芸品の生地を多く使いながら一緒に盛り上げていけたら。

ライフスタイルも変わっているので常に進化させて技法を存続させる。

これが伝統を守っていくことにつながる。
