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[WBS]盛り上がる中古スマホ市場!コロナ下「2台目」で需要アップ[株式会社イオシス]

2021年9月15日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

アップルが発表した最新のスマートフォン「iPhone 13シリーズ」。

バッテリーの駆動時間が伸びたほか、新たな機能として被写体に応じて自然な形でピントを自動で切り替える動画撮影が可能になりました。

小型のminiから上位機種までの4機種をラインナップし、価格は8万6,800円からとなります。

日本での予約は9月17日から始まり、販売は24日からということです。

新型iPhoneが登場し、これから秋のスマホ商戦が本格化しますが、実はいま中古スマホの売れ行きが好調です。一体なぜなのでしょうか。

株式会社イオシス

[blogcard url="https://iosys.co.jp/"]

秋葉原にある中古のスマホの買取や販売を手掛けるイオシス。

店内にはiPhoneやソニーのエクスペリア、サムスン電子のギャラクシーなど発売から3年程度経ったスマホが1万点以上並びます。

平日にもかかわらず店内には多くのお客様が…

2年くらい使っているので変えようと、安いのが魅力。

カメラ性能がいいものが欲しくて。中古であることを気にしなければ使える。

2020年度の中古スマホの販売台数は前年度と比べ13.5%増え、過去最高の185万台となりました。

なぜいま中古スマホが売れているのでしょうか。

実は今、在宅勤務が広がったことで仕事用とプライベート用のスマホを分ける人が増え、2台目の購入につながっているのです。

そして意外な機種が人気となっています。

イオシスの宮田智広さん。

iPhone8が人気。

モバイルSuicaや非接触の決済ができる機能、指紋認証が人気の機能。

普段の動作に関しては支障がないスペックになっている。

コロナ禍のマスク生活で顔認証ではなく、指紋認証が便利とあって人気が高いといいます。

価格も発売当時の新品の5分の1ほどで購入できます。

中古市場が盛り上がっている。通販はコロナ前より4割くらい売り上げは伸びている。

広がる中古スマホ市場。

その動きを後押ししているのが…

奥貫仁美記者。

雑貨などが並ぶこのおしゃれな店内の中に並ぶのはiPhoneです。実は中古のスマートフォンなんです。

目立った傷もなく、新品と見間違えるほどのスマホが並びます。

一体このスマホはどこから来ているのでしょうか。

神奈川県座間市にある物流拠点の一画にあるのが…

Belongの取締役副社長、清水剛志さん。

中古スマホの検査やデータ消去をする専門のセンター。

国内最大規模となっている。

総合商社大手の伊藤忠商事の小会社が運営しているスマホの再生工場。

テニスコート19面分の広さにスタッフ200人が作業をしています。

うず高く積まれている段ボールの中から出てきたのは…

中古スマホが海外から輸入されてきている。

多い日には数千台の規模で入荷している。

世界各地から優良な端末のみを独自のルートで買い付けています。

入荷したスマホは画面の操作性や色の具合、またバッテリーの状況など25項目ほどをチェック。

また契約した携帯電話会社でしか使えないSIMロックの解除も行います。

最後には人の目で傷がないかを確認。外装の傷によってA、B、Cにランク分けされます。

こちらがAで、こちらがC。

Cグレードでは落としたような傷がある。

動作的には問題はないものの、このわずかな傷で5,000円ほどの価格に違いが…

この会社が運営する「にこスマ」というネット販売サイトではその傷が分かるように360度の写真を載せるなどをしています。

さらに中古スマホ業者としては珍しいコールセンターの設置や1年間の返品交換保証が付いていて中古を嫌っていたお客様にも安心感を与え、需要が伸びているといいます。

20年度は前年の4倍から5倍まで売上高が上がっていて、7割くらいのお客様が初めてBelongで中古スマホを買う。

4割ほどのお客様が女性。

比較的、中古に対する寛容度も上がっているので、これから市場は伸びていくと考えている。

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