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[WBS]G7財務相がロシアに警告!「大規模な制裁を課す用意」[株式会社INPEX]

2022年2月14日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

株式市場が大きく揺れました。2月14日の日経平均株価は2万7,079円と先週末に比べて600円以上値下がりました。その要因の一つがウクライナ情勢です。

ロシアとベラルーシの国軍が合同で軍事演習を行っている12日の映像です。

さらにロシアはウクライナ南部の黒海に軍艦を派遣するとともに国境周辺でも軍事訓練を行っています。ウクライナを3つの方向から包囲するように集結したロシア軍は少なくても13万人に上るとの情報もあります。ロシアがウクライナに侵攻するとの懸念も高まり日経平均株価は大きく下落しました。

そして2月14日に欧米や日本からはロシアへの制裁に乗り出そうという動きも出てきています。

緊迫化 ウクライナ情勢!

G7「ロシアのに制裁の用意」

日米欧のG7(先進7ヵ国)は2月14日に共同声明を出し「ロシアに対する大規模な経済・金融制裁を共同で科す用意がある」と表明。外交・経済面で圧力を強める姿勢を鮮明に打ち出しました。

日本政府は…

鈴木財務大臣。

さらなる軍事的侵攻があればロシアは「迅速かつ協調され強力な対応」に直面する。

日を追うごとにウクライナをめぐる緊張は高まっています。12日に行なわれたアメリカとロシア、両首脳による電話会談ではバイデン大統領がロシアがウクライナに侵攻した場合、同盟国とともに厳しい代償を科すを警告。

一方のプーチン大統領はNATO不拡大を確約しない欧米側について不満を示したということです。

こうした中、NATOとロシア両陣営が周辺国やウクライナ国境に軍の展開を拡大し、16日にも進行が始まるとの観測が出ています。

G7各国と足並みを揃える立場の日本は…

岸田総理大臣は2月14日に在留邦人の即時退避などを指示しました。

ある外務大臣経験者は…

何もやらないで交渉をしていくことはプーチン大統領はしない。

プーチン氏は全面戦争をするつもりは無いが必ずやる。これはマーケットにも相当影響が出る。

すでにマーケットに影響は出始めています。ウクライナ情勢の緊迫が高まるとともに高騰しているのが原油価格です。ニューヨーク市場の原油先物価格は足元で一時95ドル近くまで上昇。去年1月と比べて2倍に跳ね上がっています。

天然ガスめぐる攻防

さらに懸念されているのが天然ガスを取り巻く状況です。

ヨーロッパは発電などに使う天然ガスのおよそ40%をロシアからの輸入に頼っているからです。

ロシアがウクライナに侵攻すればアメリカやヨーロッパは経済制裁に打って出る構えですが、ロシア側は対抗措置として天然ガスの供給を絞るとみられています。

EUは供給制限に備えてアメリカなどからLNG(液化天然ガス)の輸入を増やして賄おうと模索していて、アメリカも協力を表明しています。

アメリカのブリンケン国務長官。

ロシアのウクライナ侵攻で起こり得るエネルギーショックからヨーロッパの供給を守るために私たちは協力する。

日本の発電の4割担う重要エネ LNGとは?

焦点となっているLNGとはどのようなものなのでしょうか。国内にある最大級のLNG貯蔵基地を訪ねました。

原田修佑記者。

あのタンクの中に貯蔵されているのでしょうか?

東京ガス 袖ヶ浦LNG基地、犬飼朗所長。

各タンクに海外から運ばれてきたLNGが貯められている。

「液体の状態で?」

液体のままで。

LNG(液化天然ガス)は産地でとれた天然ガスを冷やし、輸送に適した液体の状態に加工したものです。タンカーで運び込まれたLNGはこのタンク内に保管されます。

実は日本は世界有数のLNGの輸入国でオーストラリアや中東などから年間7,650万トン輸入しています。また電気を作る燃料のおよそ4割をLNGに頼っていて重要なエネルギーなのです。

その特徴は-162度という低温度。そのためゴム製のボールをLNGに漬けると一瞬にして凍ります。

この超低温のLNGが流れたパイプを海水の温度で温めるとLNGは一気に気体に戻ります。気体に変わることでようやく燃料として使えるようになるのです。

LNGは主に発電用の燃料として、ガスとして使ってもらっている。

LNGは発電のほか、私たちが家庭で使う都市ガスとしても使われています。

同じ化石燃料である石炭や石油に比べてCO2の排出量が少ないことから日本だけでなく世界中で需要が高まっています。

環境性に優れたLNGは2030年から2050年にかけて、これからも相当程度必要とされるエネルギーだと考えている。

欧州へのLNG融通!日本への影響は?

そのLNGをめぐり日本政府はアメリカからの要請を受け異例の措置に打って出ました。

萩生田経産大臣。

欧州の厳しいガス不足の状況を踏まえ日本への安定供給の確保を大前提に欧州に協力することを決定した。

ウクライナ情勢の緊迫化で天然ガス不足が懸念されるヨーロッパにLNGを融通することを決定。余剰分をヨーロッパに振り向けるよう国内企業に要請することになりました。

その一つが資源開発大手のインペックスです。

インペックス LNGトレーディングユニットの岡本元太さん。

政府から相談はされている状況。それを受けて何ができるか検討中。

まずは自国の需要を確保したうえで余剰分をヨーロッパに流していく。

日本の場合は天然ガスのほとんどは10年以上の長期契約で調達しているため心配はないとしていますが、短期的な取引ではKNGの価格がいま世界で高騰しているといいます。

おととしと比べ20倍近い値で取引されている。かつてないような値動きですね。

複合的な要因が絡んで高値になっているが、特に欧州の国際情勢を受けての高値だと理解している。

ロシアとヨーロッパの関係がさらに悪化し、仮にヨーロッパがロシアに頼らない天然ガスの調達に動けば日本への影響も否定できないといいます。

欧州も天然ガスの調達をもう少し国際分散させる可能性がある。

LNGの取り合いが一定程度、これまでよりは激化する可能性は否めない。

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