株式会社セブン‐イレブン・ジャパン
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午前7時、都内のコンビニ。
セブンカフェレギュラーサイズと対象のパンの購入で200円とお買い得です。
パン売り場には「朝セブン」の文字が。株式会社セブン‐イレブン・ジャパンが3月8日から全国の店舗で始めた「朝セブン」。
午前4時から午前11時までの時間に対象のパンとコーヒーをセットで購入すると200円(税込)になります。
通常、コーヒーは100円、パンは128円から140円のため30円ほど安くなります。
早速、パンを手にする女性のお客様が、
あとホットコーヒー。
そのままコーヒーをセットで購入しました。
すごくいいと思う。会社で食べるので、こういうのが増えるとうれしい。
別のお客様も、
朝はできるだけ費用を抑えたいので手軽な方が買いやすい。
株式会社セブン‐イレブン・ジャパンがこうした朝に特化したサービスを行うのは初めてです。その狙いとは?
株式会社セブン&アイ・ホールディングスの戸田雄希さんは、
3月に引越しする方が多く新生活が始まり、朝早く動く人が多かったり、こういうキャンペーンをすることで朝セブン‐イレブンを便利に使ってもらえるきっかけづくりをしている。
Denny's(デニーズ)
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一方、ファミリーレストランのDenny's(デニーズ)が2016年3月から始めた235円のモーニングセット。
1杯235円のドリンクを頼むとトーストとゆで卵が無料になります。
店内でドリップされるコーヒーはおかわり自由です。
サービス開始から1年、朝の利用客は約2割も増加しました。
すき家
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牛丼チェーン大手のすき家では朝食セットを午前5時から午前11時まで提供。
朝は毎日来ている。朝食を作るのが面倒くさい。
コンビニでパンを買うより安く食べられる。ボリュームも結構あるのでサラリーマンにとってはいい。
「たまごかけごはん朝食」は250円という安さが売り。朝食セットの人気メニューです。
1995年に「朝食セット」をスタートしたすき家。最近になりラインナップを増やし現在では11種類に。
今後のビジネスパーソンの朝食需要に期待を寄せています。
株式会社ゼンショーホールディングスの廣谷直也さんは、
他社でいろいろな商品やサービスが増えている実感もある。ここからは競争。どれだけ消費者に指示される商品・サービスを提供できるか。
株式会社第一生命経済研究所
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何故いま、朝の外食市場は拡大しているのでしょうか?
株式会社第一生命経済研究所の主席エコノミスト、永濱利廣さんは、
共働きの世帯の増加もあり、より一層朝食の外食ビジネスは広がっている。
さらに今後、「働き方改革」が追い風になると分析します。
効率的に仕事をして残業をしないようにする中で朝型勤務を導入する企業が増えている。早く会社に行かなければいけないので、できるだけ朝食に費やす時間を減らしたい。必然的に朝食は外食で済ます、そういう需要が増えやすい。
味の素株式会社
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その朝食で「働き方改革」を推し進める企業もあります。
食品大手の味の素株式会社本社。
午前7時前、社員食堂の厨房では毎朝、10種類以上のパンが焼き上がります。
そのパンを目当てに社員が次々にやってきました。その他、バナナやコーヒーを手に取り各々、朝食タイムとなります。
脳が活性化して朝から声が出る。午前7時から全力で仕事に向き合える。
味の素株式会社では午前7時から午前7時45分まで無料で朝食を社員に提供しています。
その狙いは朝型勤務への誘導。
1時間早く来るようになった。朝食無料がきっかけになっている。
就業開始時間は午前8時45分。本社勤務1,000人の内、8時前に出社する社員は約100人でしたが朝食無料サービスを始めてからは8時前の出社が約250人に増えたといいます。
味の素株式会社の人事部、中尾寛太郎マネージャーは、
時間への意識が変わった社員も多い。夜、長々と残業していた社員も朝早く来ることで集中して業務しようと、そして早く帰ろうという社員が増えている。
味の素株式会社はこうした「朝食無料」や「ノー残業デー」を設けることで今年度の労働時間は1人あたり年間で約50時間削減される見込みです。
そして4月からは、
所定労働時間は1日7時間35分だが、20分短縮して7時間15分になる予定。給料はそのままで20分短縮。
「働き方改革」が急務となっている日本企業。朝食が一役買うことになるかもしれません。