スペイン北部のバスク地方からのトレたまです。特に料理が美味しいといわれるこの地方で、これまで赤や白が主流だったあの飲み物に新風が吹いています。
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大西洋沿岸の街、サン・セバスチャン。
ヨーロッパでも指折りの美食の街といわれていて、街のバールでは海の幸などをふんだんに使ったピンチョスが有名です・
サーモンのゴートチーズ巻きに、タコの串刺し。
しかも価格はどれも1つ250円前後ということで、人々は自分の好きなピンチョスを求めてバールをハシゴして食べ歩くのがここサンセバ流なんだそうです。
料理のお供はやはりお酒なんですが、この地方では従来の常識を覆す新しいタイプのお酒が登場しています。
地元のバールでピンチョスを選ぶ豊島晋作記者。お酒も注文しますが…
「ワインをください。」
赤ワイン?白ワイン?それとも青ワイン?
青ワインですか?では青をください。
注がれたのはなんと真っ青なワインです。
冷えていてスムーズに飲めます。ほのかに甘いです。
フルーティーだし、普通のワインと違う。
だんだん人気になっていて、よく売れているわ。
このワインを開発したのは地元のバスク大学を卒業したイニーゴ・アルダイさんが立ち上げたベンチャー企業。
どうやってこの青色を実現したのでしょうか?
ジックライブ創業者のイニーゴ・アルダイさん、
ブドウの皮からとれる青い色素です。
さらに植物由来のインディゴを組み合わせて作りました。
まったく新しい青色のワインを作ることでアルダイさんたちは何百年も変わらないワイン業界の伝統を変えたかったといいます。
世界中にワインの製造業者が溢れる中。実はこの青はビジネスを進める上での基本的な戦略を象徴するものでした。
ワイン市場はいわばレッドオーシャン。競争が激しくビジネスチャンスが小さい。
チャンスが大きいブルーオーシャンを求めてブルーワインを作ろうと思いました。
競争のない新しい市場、いわゆるブルーオーシャンで戦う戦略が功を奏して、青いワインは年間20万本を出荷するヒット商品となりました。
いまは日本茶をベースとした黄色いワイン「Tokyo」やピンク色のワインなども開発。新たなワインの市場を生み出すための商品開発を続けていて日本市場の攻略も狙っているといいます。