
ANAホールディングスと傘下の全日本空輸は2月14日までに相次いでトップの交代を発表しました。新型コロナウイルスの影響で航空需要が低迷する中、かつての収益の柱だった国際線事業の立て直しと本業以外の非航空事業の育成にどう取り組むことになるのでしょうか。

ANAホールディングスの芝田浩二新社長への単独インタビューで反転攻勢の道筋を聞きました。

ANA新社長に聞く反転攻勢!「第3のブランド」「仮想旅行」
午後6時ごろ。


「コロナの最中の社長交代だが?」
入社以来ずっと携わってきた分野は国際線に関係がある領域を進んできた。

今後やっぱり国際線が成長のドライバーになる。

そこ(国際線)の知見・経験は十分に生かせる。

芝田氏が入社した1982年、ANAは国際線の定期便を運航していませんでした。

入社2年目から国際部に配属され、1986年に国際線の定期便が就航したときにはアメリカでオフィス設営に奔走。ANAの国際化の歩みとキャリアをともにしてきました。

「国際線はコロナ前の水準に戻るか?」
時間の問題だと思っている。戻ると思う。

国際線のビジネスのお客様が航空会社のサービスに対して求めるもの、もしかしたら変わってくるかもしれない。例えば過剰なサービスはいらないとか。

3~6月末までの国際線の運行計画ではコロナ前の水準と比べて毎月23~24%にとどまっています。

それでもANAは国際線領域で攻めの一手に踏み出します。

フルサービスキャリアのANA、LCC(格安航空機会社)のピーチに次ぐ第3のブランドを遅くとも2023年度中に立ち上げます。その概要とは…

「第3ブランドはどのあたりを飛ぶ?」
東南アジアやオセアニア地域。中・遠距離をカバーしたい。

コストを下げて、運賃も下がっていくが、サービスが悪くなるかというと決してそういうつもりはない。

ニトリの「お、ねだん以上」は大好き。そういう思いを第3ブランドに期待している。

また、ANAは航空一本足からの脱却に向けて非航空事業の売上高を現状の2倍となる4,000億円規模まで拡大する目標を掲げています。


その柱となるのが仮想旅行サービスです。

仮想空間で自分の分身となるアバターを操作して、旅行を楽しめるサービスを今年中に始める予定。第一弾の舞台は京都です。


買い物を楽しめるサービスを展開し、EC事業の売り上げ拡大を狙っているのです。

京都の茶屋とかに入っておいしいものがあると買い物をする。

買い物が仮想空間でできる。ECでお客様の手元に送れる。

今期の見通しは1,000億円の最終赤字。芝田新社長には来期の黒字化必達が求められています。

この2年でコストの削減は全社、全従業員を挙げて取り組んできた。

需要の一定程度の回復が見込めれば黒字化は十分達成できる。
