脱炭素化の動きが世界的に広がる中、対応が注目されているのが二酸化炭素を大量に排出する航空業界です。国内のライバル企業が手を組み、新たな取り組みに乗り出しました。

JALとANAがタッグ!脱炭素に向け新団体設立
SAF(Sustainable Aviation Fuel)と呼ばれる航空機向け再生燃料の国産化と普及拡大に取り組む団体が3月2日に設立されました。


参加するのは普段はライバルである日本航空と全日本空輸、そしてエネルギー大手の日揮ホールディングスなど合わせて16社です。

日本航空の赤坂祐二社長。
なんとしてもCO2排出を止めなくてはいけない。

その中で航空の持続性を担保していくには絶対SAFが必要。

全日本空輸の平子裕志社長。
オールジャパンの体制で連携協力し、共通の危機意識を持って自ら行動することが大切。

SAFは従来の燃料と比べると二酸化炭素の排出量を8割減らせるといわれています。

その原料となっているのが唐揚げ。

ではなく、料理で使い終わった廃油など。従来の化石燃料と違い、環境への負荷が少なく持続可能な燃料として注目されています。

しかし実現に向けては大きな課題も…

日揮ホールディングスの佐藤雅之会長。
従来の化石燃料と比べて価格の問題が出てくる。

今は「地球環境とその社会の基盤の上に企業が成り立っている」という中でスピードを上げてやっていきたい。
