間もなく夏の旅行シーズンです。鉄道の旅にするか、バスの旅にするか、もう迷う必要がなくなるかもしれません。
旅行のとき、移動手段を何にするのかいつも結構迷ってしまいます。しかし今、鉄道に乗って景色を楽しんだ後にバスに乗ってお酒を飲んだり、さらには小型の電気自動車に乗ったりと色々な乗り物を乗り継ぎながら楽しむ新たな旅行のスタイルが広がりつつあります。
WILLER EXPRESS株式会社
[blogcard url="https://travel.willer.co.jp/"]
7月19日、高速バスを運行するウィラーが開いた発表会。
ウィラーの村瀬茂高社長、
空白地帯を埋める新たな交通サービスが必要。
電車やバスなど公共交通が少ない地方の観光を楽しめる新たなサービスを始めると発表しました。
ウィラーズアプリ
それがウィラーズアプリ。交通手段に加えて様々な観光の検索・予約・決済がまとめてできるというもの。
導入第一弾として来月から北海道の道東地域などでサービスを開始します。
どんな楽しみ方ができるのか北海道網走市で一足先に体験させてもらいました。
北海道の東には世界自然遺産に登録された知床半島や阿寒湖や摩周湖などがある国立公園、釧路湿原などがあり自然に囲まれた人気の観光地です。
住田瑠菜記者、
早速、ウィラーのアプリを使ってみたいと思います。最初に出発地と目的地を登録します。
出発地を網走駅、目的地を摩周駅で入力すると、
登録されている色々なツアーが出てきました。サイクリングツアーなどもあります。
湖を巡るツアーや酪農体験など周辺で楽しめる様々な情報が表示されます。
公共交通機関などを使って行きたいコースを自由に選択できます。
選んだのは小型の電気自動車に乗って秘境に行けるという体験。
目的地などの電車やバスなどの乗り換え工程の間にその体験コースを組み込むと、
予約を押して進んでみると決済画面が出てきます。これでこのアプリで予約と決済ができるということです。
早速、JR網走駅から快速しれとこ摩周号で出発。
電車は夏のオホーツク海沿いを走り抜けます。
出発から1時間あまり、清里町にあるみどり駅に到着。
みどり駅に着きましたが…
駅にバスやタクシーの乗り場はありません。
2分ほど歩くと、
あれですね。すごく小さくコンパクトですね。
i-ROAD
ここからはトヨタの小型EV「i-ROAD」で移動します。
運転には普通自動車免許が必要。
その乗り心地は、
窓が広がっている感じで景色もよく見えます。
舗装道路を外れ山の中へ。
その先にあったのは、
魚が飛んでいるのが見えます。
高さ3メートルのさくらの滝です。
滝をジャンプしているのはサクラマス。この風景は7月から8月の間しか見えません。
そして、この車で行けるもう一つの秘境が…その名も「神の子池」。
摩周湖からの地下水が湧き出てできた池で青く透き通った幻想的な景色が楽しめます。
地元では今回のアプリによって電車やバスを使う観光客を呼び込めると期待を寄せています。
清里町の櫛引政明町長、
JRを降りた後の2次交通ができていない。
小さな観光スポットがあるので、そこを巡ってもらう最適な乗り物になる。
ウィラーは今回のアプリでアクセスの悪い地域の観光も楽しめるようにバスやタクシーなどの事業者と連携。
地方の観光になればなるほど交通やアクティビティの情報は減る。
今回は地方へ旅行する人に便利なことを重視した。
また英語や中国版のアプリ開発も進めていて、増加する外国人観光客の取り込みも狙います。
毎年アプリを利用できる日本の地域を増やしながら、2~3年間のうちに日本全国で使えるように展開できれば。