祝100周年!なのに知らない会社
冷蔵倉庫を100年守るスゴい番人
100周年なのに知らない会社。
続いては東京の首都高を走っていると見かける「50」のマーク。
どうやらこの建物の会社が100周年らしいけど、一体なんの会社なのか?
五十嵐冷蔵
山岸誠司取締役

五十嵐冷蔵の山岸です。
なるほど、あの「50」は五十嵐の50だったんですね。
では、山岸さん、五十嵐冷蔵のお仕事、冷蔵ってことは?
五十嵐冷蔵
山岸誠司取締役

これを着て、中にはいっていただけますでしょうか?
なにやら厚手の上着を羽織って、山岸さんについて行くと…
五十嵐冷蔵
山岸誠司取締役

どうぞ!
頑丈そうな扉の中にはなにやら沢山の段ボールが!
五十嵐冷蔵
山岸誠司取締役

ここが当社の冷蔵倉庫です。
五十嵐冷蔵は1922年4月に設立され、今年100周年を迎えた冷蔵倉庫の会社。
その年商は213億円!
こちらの倉庫ではお肉やじゃがいも、うなぎなど国内の産地や外国から輸入した食品を冷やして保管していますが、五十嵐冷蔵はこうした冷蔵倉庫を東京・神奈川・埼玉に11ヵ所も持っている、まさに関東の冷蔵庫。
しかも、その倉庫があるのは川崎市東扇島、大田区平和島、本社に至っては芝浦埠頭のすぐ隣!
東京港に入ってきた荷物を冷やすにはとっても便利な場所にどーんとある。
ってことで様々な食品メーカーが冷蔵倉庫専門の五十嵐冷蔵に保管を任せているんです。
しかし、そんな五十嵐冷蔵も近年の冷凍食品ブームもあり冷蔵蔵庫はかなりパンパンで、どこに何を置くのかのやりくりがとにかく大変らしい!
確かにそのやりくりに100年続く、この会社ならではのヒミツがあるということで山岸さんについて行くと…
五十嵐冷蔵
山岸誠司取締役

小津さん!
五十嵐冷蔵
小津宗範さん
はい。

五十嵐冷蔵
山岸誠司取締役

倉番の小津さんです。
五十嵐冷蔵
小津宗範さん
各階の倉の倉庫番。

五十嵐冷蔵の建物にはフロアごとに倉庫が分かれていて、それぞれの倉庫に倉番と呼ばれる番人が荷物の出し入れ、どこに入れるかなどを全て管理している。
で、何が難しいのかというと…
五十嵐冷蔵
小津宗範さん

前日に翌日の入庫予定を見て、どれくらいのスペースが必要か考えて、それに合わせて荷繰り、荷物を寄せてスペースを作って、賞味期限が早いものは手前に持ってくるなど考えて日々やっている。
限られたスペースにたくさんの荷物を詰め込むと奥の方が出せなくなったり、何度も出し入れが必要になったりと大変。
そこで大事なってくるのが倉番の計算。
五十嵐冷蔵
小津宗範さん

倉の見取り図。
この四角はパレット1枚分。
翌日の入庫予定の明細で何マス使うのか計算して、必要スペースを空けて翌日に備える。
何が入ってきて、何が出ていくのか先の先を読みながらなるべく少ない手数で倉庫内の荷物を動かすのが腕の見せどころ。
五十嵐冷蔵
小津宗範さん

仮に明日の予定で6マス使う入庫がある。
まとまって6マス空いている場所がない。
仮に3マスしか空いていないなら、隣の3マスをどこか3マス空いている所に移動して、新たな6マスに入庫する。
番組スタッフ
ブロックが落ちてくるやつに似てません?

五十嵐冷蔵
小津宗範さん

テトリス?
ハマってました。
ほんとにハマってました!
MAXで落ちる速度で永遠にやってた。
こうした倉番さんのスゴ技が五十嵐冷蔵を長年支えてきたってワケですね!
五十嵐冷蔵
山岸誠司取締役

五十嵐冷蔵は冷蔵倉庫でがっちり!