[WBS] 「地上の地獄」シリア内戦!アメリカ&日本の関わりは?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

4月4日、日本時間の午後6時半からトルコのアンカラでロシアのプーチン大統領、イランのロウハーニー大統領、トルコのエルドアン大統領の3人が首脳会談を行いました。

議題は混迷が深まっているシリアについて。

実はシリア情勢は今、大きな転機を迎えています。

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シリア情勢

4月1日、トルコのエルドアン大統領が抱きかかえる男の子の赤ちゃん、左目が潰れています。

名前はカリムちゃん、生後6ヶ月です。

2017年10月、アサド政権軍の砲撃で左目を失い、その際に母親も死亡。トルコに逃れました。

カリムちゃんが左目を失ったシリアの東グータ地区は反体制派の拠点。アサド政権軍の包囲で住民に食料が届かず、飢えた子供が自ら命を断つなど人道危機が深刻化しています。

この状況に国連のグテレス事務総長は、

地上の地獄。東グータに40万人が住んでいる。

左目と母親を失ったカリムちゃん、SNSでは講義のため左目を手で覆った写真が相次ぎました。

2011年、アサド政権と反体制派の対立で始まった内戦で3月までに35万人が死亡、そのうち民間人の犠牲者は10万人を超えます。

首都ダマスカスを拠点に人道支援活動を行うWFP(国際連合世界食糧計画)の職員、竹之下香代さんは、

戦闘が激しいところは危険すぎて外に出られない。国全体で650万人が食糧支援を必要としている。

国連WFP(国際連合世界食糧計画)

WFPによると食料価格は内戦前の8倍に高騰。約270万人に食料を提供していますが資金難や治安の問題で十分に行き渡らないのが現状です。

「国内外に難民がいて、その人達は政治が落ち着いてくれば戻ってくるのか?」

帰ってきたいのはやまやまだけど環境が整っていないからすぐに帰れない。家も電気も学校もない、医療・病院が整っていないと帰れない。

首脳会談

こうした中、トルコのアンカラで4月3日、内戦終了後のシリアについて首脳会談が開かれました。

実は反体制派が東グータから撤退を始めるなど内戦はアサド政権側が勝利を固めつつあります。

首脳会談に出席したのはアサド政権を支持するロシアのぷーとん大統領、イランのロウハーニー大統領、そしてトルコのエルドアン大統領。

会談後の共同声明で「シリアの平和と安定に引き続き力を注ぐ」とシリア問題の解決を3カ国が中心となり進める姿勢を確認しました。

この会談に反体制派を支持してきたアメリカの姿やEUの姿もありません。

第一生命経済研究所の主席エコノミスト、西濱徹氏は、

アメリカは非常に腰が引けている。中東政策ではイスラエルやサウジアラビアに視線が移っている。

4月3日、アメリカのトランプ大統領は、

アメリカ軍を家に帰したい。再建したいのは自分の国だ。

シリアからのアメリカ軍撤退を真剣に検討していると述べたトランプ大統領。

ロシアを後ろ盾に勝利を手にしつつあるアサド政権ですが化学兵器を使用した85件の攻撃のうち50件以上に関与したなど人道上の問題点を指摘されています。

日本が復興への協力を求められた時、どう対応すべきなのでしょうか?

アサド政権が中心に残る形で復興すると日本がどう関われるか、立場として難しい。政権支援は難しいが無償の資金協力とか技術協力といった形で国民の生活のベースラインを上げていく支援を行うことは可能。

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