[WBS] 人口ウナギ・・・初の試食会!老舗ウナギ店代表・・・味の評価は?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

今年、国内でとれたニホンウナギの稚魚であるシラスウナギの量は過去最低を記録しました。高級食材となり食べる機会も減ってきているウナギですが、完全養殖による大量生産の実現があと一歩のところまできました。6月21日、人工孵化させて民間企業が育てたウナギが初めて振る舞われました。

株式会社渋谷バザー

68年続くウナギ専門店、渋谷松川。

蒸したウナギをたれにつけ、こんがり焼いた蒲焼は香ばしくふっくあら。

「今年のウナギはどう?」

渋谷松川の三田俊介社長、

いいんじゃないか。脂がのっていてパサパサしていない。

ただ一番人気のうな重の価格は10年前のおよそ2倍。

店の代表を務める2代目の三田俊介社長は、

シラスウナギが減った。

ウナギの稚魚、シラスウナギの不漁が原因で10年前と比べると仕入れ価格は3倍に高騰。原因は生息環境の悪化や乱獲といわれています。

一番安くて3,000円。高い。

ちょっと汗かいちゃう。

ちょっと高い。昔はもっと庶民的なもの。

食べにくくなる。

10年前に価格を上げてから客数は2割以上減少。そこで三田社長が期待しているのは、

早くシラスウナギの完全養殖が実現するといい。

山田水産株式会社

そもそも日本人が食べているウナギは99%が養殖のものです。

天然のシラスウナギをとって食べられる大きさのウナギになるまで育てています。

三田社長が期待する完全養殖とは、卵を人工的に孵化させて幼生に育てた後、シラスウナギ、ウナギへと成長させて産卵。このサイクルを繰り返すことをいいます。

国の研究機関は9年前に施設の水槽でこの完全養殖に成功しましたが、まだ実用化には至っていません。

そこで国は去年、今後の実用化に向け養殖を民間企業に委託しました。

鹿児島県にある養鰻業社、山田水産。

山田水産の平野宣昭さん、

水産試験場から150匹のシラスウナギを受け入れて、最初は稚魚池で3ヵ月育てて、そこからこの大きい池に移して。

国が人工孵化させてシラスウナギまで育てたものを養殖する作業です。

山田水産では天然のシラスウナギと同じ環境のもとで人工のシラスウナギを養殖。水温や水質もこれまでと同じように厳密に管理しました。

「これは出荷できるサイズか?」

そうです。出荷できます。

こちらが人工シラスウナギが大きくなったもの。

この人工ウナギ、天然のシラスウナギを養殖したものと見た目はほとんど変わりません。

チャレンジが第一歩となって人工シラスウナギから育ったかば焼きを届けられるように。

絶対に成功させようと。

試食会

6月21日、その山田水産が育てた人工ウナギの試食会が行われました。

おいしいウナギになっていればいいと楽しみに来た。

試食会で配られたのはこちら。

見た目は普通のウナギと変わらないようですが、味に違いはあるのでしょうか?

変わらない。全く変わらない。

非常にいいのではないか。

ただ。この人工ウナギ、孵化してシラスウナギに育つまでの生存率は4%程度。さらに通常のウナギに比べて10倍以上のコストがかかります。

価格はやはり問題がある。普通の価格で出てくればいい。

取れないときのウナギの価格ではなく、通常取れるときの価格であってほしい。