おしゃれな店が立ち並ぶ渋谷区の神宮前に10年以上行列が絶えない店があります。その人気の秘密を探りました。
CURRY & BAR「MOKUBAZA」
[blogcard url="http://www.mokubaza.com/"]
東京・渋谷区に行列ができる小さなバーがあります。
どんなお酒がお客様を呼ぶのかと思い中を覗くと…
何やら皆、食べています。
写真を撮っているのは目玉焼き?
作っているところを見るとライスに丁寧に乗せるのはカレー。
その上にかけるのは濃厚なチーズ。
チーズキーマカレーの出来上がり。
モクバザの宮本英哲店長。
カレーも食べられるバーということでカレー&バーで営業しているが、ほんどのお客様がカレー目当てでやってくる。
チーズキーマカレー
カレー&バー「モクバザ」。
ランチタイムに行ってみると雨が降る中、夜よりも長い行列が…
雨だからちょっとすいているかなと思って。
「どれぐらい並んでいる?」
1時間ぐらい並んでいる。
週末はさらに増え、常に30人ほどの行列ができるという人気店です。
その人気を支えるのがチーズキーマカレー。
食べ方のコツは黄身を割ってとろけさせる。
チーズを割って下に隠されたキーマカレーとご飯を混ぜて食べる。
果たしてそのお味は…
結構スパイシー。
見た目はすごいかわいいけど味は本格的。
スパイスの感じが独特で白米に合わせてブレンドされているのかな。
卵がまろやかにしてくれるのでちょうどいい。
スイーツのような見た目からクリーミーな甘さを想像しますが実はこのカレー、15種類のスパイスをふんだんに使っているためかなり刺激的な味。
しかし整腸作用のあるスパイス、カルダモンなどを使っているため体には優しいといいます。
オープン当初、バーを中心に営業していたので、夜中に食べてももたれない胃に優しいカレーを目指して開発した。
また、肉にもこだわり様々な部位を混ぜ合わせて使うことで味に深みを持たせたほか、脂身をできる限り少なくし体に優しいヘルシーなカレーを実現しました。
そして材料以上にこだわるのが丁寧な仕込みです。一度に2日分、200人前を作るのにかける時間は20時間。
店長の宮本さんは昼と夜の営業を続けながら常に仕込みを行っています。
ここまでカレーに強いこだわりを持つ宮本さん。実は生粋の料理人ではなく元々はグラフィックデザイナーでした。
15年前、昼は本業のデザイン事務所。
夜だけ大好きなカレーを出すバーとしてオープンしました。
日本一、世界一おいしいキーマカレーを作ろうというコンセプトで、メニューを1本に絞って研究を重ねれば必ずできると思っていた。
しかし、料理は素人だった宮本さん。以前、食品会社でカレールーの開発者だった友人をスタッフとして雇い、一からカレーを教わり寝る間を惜しんで研究を重ねました。
当時寝る時間は平均2時間ぐらい。
正直赤字の時もあったが、それを上回る楽しさがあった。
オープンして4年が過ぎ、徐々に人気が出てくると宮本さんはグラフィックデザイナーを辞めて、バーテンダーは人に任せて自らはカレー作りに専念します。
人に任せると味が落ちてしまうのが怖いので。
盛り付けもこだわっている。
きれいに盛り付けて、きれいにチーズをかける。
簡単そうで難しくて、僕が神経質なのもあるが、飲食店は神経質ぐらいの方が良い。
元デザイナーならではのこだわりが生んだカレーが店の人気を支え、行列は10年以上続いています。