JAL(日本航空)をおよそ20年に渡って支えてきた大型機、アメリカのボーイング777型機。
実は今年から順次後継機への入れ替えが行われるのですが、新たに導入するのはボーイング社ではなくJALとしては初めてとなるヨーロッパのエアバス社の航空機です。6月20日、その新型機が報道陣に公開されました。
日本航空株式会社
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日本航空の赤坂祐二社長、
これからJALのフラッグシップとして長く日本の空で活躍する次世代の航空機。
6月20日に公開されたのはヨーロッパの航空大手エアバスの最新鋭大型航空機「エアバスA350」。JALにとって初のエアバス機です。
現在の主力期、アメリカのボーイング777に代わる主力機として9月1日から羽田~福岡線に導入されるのを皮切りに順次路線を拡大。国際線への導入も視野に入れています。
エアバスA350
いよいよ機内へ。
客席は天井が高く開放的。デザインは日本の伝統美を意識したといいます。
ここからエコノミークラスですね。従来よりちょっと横幅が1.5cm広がったということで確かにちょっと余裕があります。それから全席に個人用モニターが付いていて、電源もそれぞれの席に付いています。
収納スペースは天井を高くしたことで、今まで横にしなければいけなかったスーツケースを縦に置けます。
さらにファーストクラスでは、
今回、なんと初めてマッサージ機能も付いています。押すと背中が心地よく振動しています。
ほかにも静粛性やより地上に近い気圧の実現など快適性も追求しました。
コクピットに入ると…
目に飛び込んできたのは大きなモニター。そしてサイドスティックです。
実はこのサイドスティックは操縦桿。ボーイング機とはかなり異なりますが…
パイロットの共感が強調したのはその使いやすさでした。
日本航空の運航訓練部、和田尚さん、
サイドスティックはとても安定して機敏に反応してくれる。
エアバスはボーイングと並び現在、世界の航空産業を二分する存在です。
2005年に500人を超える輸送能力を持つ超大型機A380を発表し、存在感を高めました。
一方、ボーイングは低燃費で高い汎用性を持つ中型機、787シリーズで対抗するなど両社の競争は年々激化しています。
ただ国内の航空会社の運航数ではボーイング社が4倍以上の差をつけ、そのシェアは8割以上を示しています。
「JALはボーイングとの関係が深い。なぜエアバスにした?」
とにかく飛行機の性能。
燃費が極めて改善されているので、国内線で1機飛ばすと燃費だけで2億円。
仮に10機飛ばすと20億円のコスト削減になる。