がっちりマンデー!! ビジネス関連

[がっちりマンデー]儲かる穴!(2)[ケミカルグラウト株式会社]

2022年10月23日

儲かる穴!

儲かる穴② コンクリ柱の穴

なぜ?20cmの穴で地中に巨大な柱を作る!

儲かる穴。続いてやって来たのは横浜市にあるケミカルグラウトって会社。

お出迎えしてくれたのはとっても腰の低い渡辺昇技術センター長。

番組スタッフ

穴で儲かっていると聞いたんですが?

ケミカルグラウト
渡辺昇技術センター長

めちゃくちゃ頑張って掘ってます!

どうやら穴を掘って儲かっている会社らしい。

で、いかほど?

ケミカルグラウト
渡辺昇技術センター長

売上げ年間235億円。

なんと穴で年間235億円、これはデカい!

ケミカルグラウト
渡辺昇技術センター長

ビルは土の中の柱で支えられてます。

実は高いビルを建てるときなどには地中にしっかり杭を打たないといけない。ケミカルグラウトはこのための穴を掘ってコンクリートの柱を地中に入れる会社なんです。

年間に掘る穴の数は1万個以上。

そんなトップ穴掘り企業の儲かる穴教えてください。

ケミカルグラウト
渡辺昇技術センター長

スゴい穴があります。

スゴい穴、これは気になる。

ということでその穴を掘っているという現場へ。現場担当の松尾剛伸さん。

番組スタッフ

スゴい穴掘り?

ケミカルグラウト
松尾剛伸さん

スゴい穴があります。
直径が2.5m、長さが17mの円柱が80本。

なんとこちらの現場では穴を掘って、直径2.5m、長さ17mのコンクリートの円柱を80本も打ち込むという。

これは相当大変そうですが、見せてもらおう!

ケミカルグラウト
松尾剛伸さん

穴掘り現場です。

それでは穴掘り作業開始!

直径2m以上の穴を一体どうやって?

すると…

ケミカルグラウト
松尾剛伸さん

これが稼ぎ頭の穴です。

番組スタッフ

意外と…小さくないですか?

ケミカルグラウト
松尾剛伸さん

いま20cm。

直径2.5mのコンクリの柱を打ち込むのに松尾さん、これは穴が小さすぎますよ!

と思ったら、なんとこの地面の下がとんでもないことになっていた。

ケミカルグラウト
松尾剛伸さん

ロッドと呼ばれる鉄の管の先端からセメントを噴射しながら、回転しながら引き上げることによって2.5mの円柱を作ってます。
地盤を切削、撹拌して円柱を作る。

番組スタッフ

その場の土を利用する?

ケミカルグラウト
松尾剛伸さん

現場の土とセメントが混ざり合って円柱が出来上がる。

どういうことかと言うと、まずロッドと呼ばれる鉄の管を17mまで掘り下げる。

するとここでロッドの先端が回転しながら真横にものすごい圧力でコンクリートを噴射。

すると地中でコンクリが土を混ざり、土の中で下から上にコンクリートの柱がニョキニョキできていくという魔法のような方法なんです。

この方法なら今まで杭打ちができなかったような狭い場所でもコンクリの柱が作れるとあって業界では大人気に!

しかも、この方法ならもっと深く、もっと太い柱を地中に埋め込むことが可能で、こちらの円柱は直径7m。これは安心だ!

儲かる穴③ リニア新幹線の穴

まさか!地中をしてトンネル掘る技

さらにケミカルグラウトにはまさに今、超儲かりそうな穴掘り技術があるそうで…

ケミカルグラウト
渡辺昇技術センター長

リニア中央新幹線の工事で注目される技術。
もろい地盤の下に建造物を作る技術。

大きなトンネルを掘るときに一番難しいのが中の地盤が地下水などでグチャグチャに柔らかくて崩れやすい時。

確かにそこを上手く掘ることができればリニア中央新幹線にとっても画期的な技術ですが、一体どんな技なのか?

水を含んだ地中を水槽で再現して見せてくれるという。

何やら変なパイプが刺さっていますが…

ケミカルグラウト
渡辺昇技術センター長

水を含んだ柔らかい土。
差し込まれたパイプの中に液体を流します。

それでは実験を開始!

すると1時間後、パイプの周りが白くなり、そしてパイプの周りの土が固まり始め、4時間後…

ケミカルグラウト
渡辺昇技術センター長

土も水も固まってる!

そして…

ケミカルグラウト
渡辺昇技術センター長

凍土の壁が見やすいように周りを削りました。

番組スタッフ

凍ってる?

ケミカルグラウト
渡辺昇技術センター長

凍ってます。
はい固いです。

ケミカルグラウトのグチャグチャ地盤に穴を開ける技は一旦凍らせるという荒業!

パイプにマイナス45度の液体を流し続けることで地盤を丸ごと凍らせる。

凍っている間に穴を掘ってそこに壁を作ってしまえばあとは溶けてもOKってなるほど!

ケミカルグラウト
渡辺昇技術センター長

これがアイスクリート工法です。

番組スタッフ

アイスクリート工法?

ケミカルグラウト
渡辺昇技術センター長

アイスクリームからとってます!

番組スタッフ

アイスクリームとコンクリート?

ケミカルグラウト
渡辺昇技術センター長

アイスクリームとコンクリートをくっつけてアイスクリート工法。
シャレもあります。

そんなアイスクリート工法ですが、過去には東京メトロの九段下駅周辺にトンネルを通す際にも活躍。幅46m、奥行き49mの空間を作るために地中に200ヵ所の穴を掘り、パイプをめぐらせて凍らせたんですって。

九段下の地下をカチコチに凍らせるのにかかった時間は実に9ヵ月。これはこれで大変そう!

でも、凍らせてから掘るってやり方には大きなメリットがあるそうで…

ケミカルグラウト
渡辺昇技術センター長

土の中にある水と土を凍らせる。パイプを抜けば元通り!環境に優しい。

これは期待できそう!

ケミカルグラウト
渡辺昇技術センター長

ケミカルグラウトは穴を掘ってがっちり!

-がっちりマンデー!!, ビジネス関連
-,