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[WBS] 【THE行列】超ふっくら「うな重」

2016年9月17日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

川豊

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成田山・新勝寺。

大相撲の力士などが節分の豆まきを行う有名な寺です。

そこに続く参道に行列があります。

店の中まで続き、長い時には3時間待ち。

目当てのモノは「ウナギ」。

国籍を問わず、老若男女が訪れる。

ウナギ食べたいと思って、ここが一番人気なので。

一口食べれば自然と笑みがこぼれる。

このうな重、何が違うのか?

上うな重

川魚専門店の川豊。

160席ある店内はいつも満席です。

一番人気は「上うな重(3,100円)」。

特性の甘ダレが光輝き、絶妙な焼き加減によって身はふっくらと仕上がっています。

ふっくらしている。骨がない。

一味違うという川豊のうな重。

その秘密は店から5分ほど離れた倉庫のような建物にあります。

伊藤小澄社長に中を見せてもらうと、

この中全部にウナギとコイがいる。

ここは立て場と呼ばれ、最大1トンのウナギを保管できる場所です。

桶の中には活きの良いウナギがいます。

ウナギは鮮度が落ちやすいため、普通の店では仕入れた分をさばいてから保存していますが、川豊はわざわざ井戸水を汲み、お客様に提供する直前まで生きた状態にしています。

ウナギを活きがいい状態で保管できるのは非常に大事。

さらに店先にも立て場を設置。

さばくのにも、わずかな時間にもこだわります。

職人

1910年に川魚の卸問屋として創業した川豊。

ウナギを最大限に生かすのは職人達の技術です。

この道50年のベテラン、江口良夫さんのウナギさばきはまるで芸術です。

パッと手に取った瞬間で、まな板の上に乗ってくれる。

うなぎの背中を開き、内臓を取ります、

骨を取り除き終えるまで、わずか20秒。

鮮度を落とさないために職人の技が光ります。

さばく様子は、あえてお客様に見せます。

ちょっとした人気の撮影スポットです。

かば焼き

そして「かば焼き」。

ウナギ業界では「焼きは一生」といわれるほど加減を会得するのは難しい。

ウナギの硬さや脂の量によって焼き加減を見極める。

ウナギによって、脂がのっていたり、のっていなかったり、それを見分けながら焼く。たぶん50年やっても答えは見つからない。

こうして職人が日々精進し、受け継がれた技があってこその、川豊の極上のうな重。

職人の世界は串打ち3年、割き8年、焼きは一生。川豊という店にとって、職人は宝・財産だと思っている。

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