
ロシア軍に包囲されて多くの市民が取り残されているウクライナ南東部の要所マリウポリの製鉄所ではロシア軍が攻撃を再開したことで避難が難航しています。さらにその周辺ではロシア側が複数の強制収容所を設置した可能性も浮上し、懸念が広がっています。
ウクライナ マリウポリ避難進まず!ロシア強制収容所を設置か
黒煙が立ち上るマリウポリの製鉄所。
その製鉄所に向けてロケット弾を打ち込む戦闘車両。ロシア軍による攻撃が続いています。
5月1日、製鉄所からは第1陣としておよそ100人の市民が避難しましたが、第1陣が出発した後にロシア軍が攻撃を再開したため予定されていた第2陣の避難は中止になりました。
製鉄所に立てこもり、ロシア軍と交戦を続けるウクライナのアゾフ連隊によると…
アゾフ連隊の副司令官

まだ製鉄所に残っている民間人を避難できるようにしたい。
約20人の子どもと大人は女性と高齢者を含めた100人以上いる。
5月3日も避難が予定されていますが西行は難航しているとみられます。
マリウポリ市民

全部破壊されている。人々はどこへ行けばいいのか。
行くところがない。
そうした中、アメリカが指摘したのは…
アメリカ
駐欧州安保協力機構大使
カーペンター氏

4つの強制収容所がマリウポリ周辺にあるという情報がある。
ウクライナ南部、東部にもあると推測している。
ロシアがウクライナ市民を捕らえ、強制収容所に連行しているとの懸念を表明。
さらに新ロシア派が支配する地域で5月中旬にも住民投票を実施し、ロシアへの併合を画策していると危機感を示しました。
記念碑を次々と撤去!反ロシアの動き拡大
一方、ウクライナの隣国ポーランド南部の街ドンブロヴァ・グルニチャでは…
立花剛記者

あちらのモニュメントですが、ポーランド語で「くたばれプーチン」と書かれています。
1945年に建てられたというモニュメント。
立花剛記者

落書きが描かれている壁をよく見るとソ連時代の国旗に使われている鎌のマークとハンマーが描かれていることがわかります。
実はこれ、第二次世界大戦でナチス・ドイツからポーランドを開放したとする当時のソ連兵をたたえたもの。
ポーランドでは2016年、非共産化に関する法律が施行され、こうした記念碑の撤去などが自治体に義務付けられましたが手間とコストがかかることから取り壊しは進んでいませんでした。
ポーランド人

3日前に落書きされていた。こんなモニュメントはいらない。
ポーランド人

ポーランド人を殺した人を記念するのものは壊した方がいい。
ここにきて一気に高まりを見せているモニュメント撤去の動き。主導しているのは共産党政権時代の犯罪について調査や告発を行う国の機関「国家記銘院」です。
国家記銘院
ナブロツキー総裁

ナチスの代わりにソビエト全体主義がポーランドを支配した。
このようなモニュメントはポーランドには置き場所がない。
現在、次々と取り壊しが進められています。
国家記銘院の報道官は…
国家記銘院
レシケェビチ報道官

ロシア軍は旧ソ連時代と同じシンボルを使って侵攻した。
第二次世界大戦でポーランドに起きたことを思い出させて自治体の目を覚まさせた。
侵攻後、モニュメントを4つ壊したがあと60は残っている。
共産主義を美化するモニュメントはすべて取り壊したい。
ロシアに対する反発の動きは経済制裁にとどまらず、今後も広がりそうです。