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[WBS]輸出は拡大!世界を狙うWAGYU サステナブル和牛も[WAGYU MAFIA JAPAN株式会社]

2022年1月26日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

去年、初めて年間1兆円を超えた日本の農林水産物・食品の輸出額ですが、その輸出品の代表格が和牛です。

国をあげての輸出拡大を図る中、環境に配慮したサステナブル和牛も登場するなど新たな取り組みも始まっています。

堀江氏 和牛で世界進出!価格は日本の1.5倍

実業家の堀江貴文さんが登場したのは自らプロデュースする会員制の和牛専門店「和牛マフィア」の戦略発表会です。

WAGYUMAFIAの堀江貴文取締役。

和牛は日本の風土が作り上げた奇跡の牛。

ポテンシャルはブルゴーニュのグランクリュ・プルミエクリュなどのワインの頂点のようなブランディングが和牛はできる。われわれはそこを狙っている。

今年3月にはサウジアラビア、夏にはヨーロッパなど2025年までに10都市で30店舗を目指すと発表しました。

なぜ今、海外進出を加速させるのでしょうか。

ダンピング。

長引くデフレで和牛ステーキ丼が1,000円台食べられるのが以上。

日本の3店舗の売り上げを海外では1店舗で上げる。客単価が全然違う

「海外は軸?」

軸というか海外展開、基本は。

海外マーケットは何百億という規模になってくる。

ターゲットは海外の富裕層です。

実際、サウジアラビアの店舗で提供されるメニューを見せてもらうと…

宮崎県のブランド和牛のシャトーブリアンを使ったカツレツサンドイッチ「OZAKI BEEF CHATEAUBRIAND CUTLET SANDWICH」。秘伝のソースが染み込んだ一品です。

「いくら?」

WAGYUMAFIAの浜田寿人代表取締役。

4万円。売れるときは100セット。1日で。

ほかにも炭火で焼いたステーキに金箔をまぶしたメニュー「OZAKI BEEF STEAK」も用意。価格は日本の1.5倍で提供する予定です。

海外マーケットでWAGYUMAFIAの価値を上げていく、そういうビジネスになる。

和牛世界を狙う新戦略!"サステナブル"で輸出拡大

海外での和牛の存在感は高まっていて、去年1月から11月までの輸出額は前の年より9割近く増加。

アジアの富裕層を中心に需要が高まったのが大きな要因ですが、今後さらなる輸出拡大のためにはアジア以外の地域への展開がカギとなります。

和牛の輸出拡大に向けた新たな取り組みも。

この牛、名付けて…

塾豊ファームの石飛修平社長。

これがサステナブル和牛

なぜサステナブル和牛と言うのか…

この牛は子どもを生んだメス牛で一般的には経産牛と呼びます。経産牛は肉質が劣るとされ、通常ひき肉や加工用の肉として安値で取引されています。

こちらの牧場ではこの経産牛の価値を最大限に高めるため独自の方法で半年間ほど飼育。肉質を向上させて出荷しています。

また、与えているのが…

これはアマニ(亜麻の種子)が入った試料。

牛のげっぷから出るメタンガスを抑える。

牛のげっぷは二酸化炭素の25倍の温室効果があるといわれるメタンガスを多く含みます。メタンガスを削減する効果があるとされる亜麻仁油のかすをエサに混ぜ、環境に優しいサステナブル和牛として育てます。

このサステナブル和牛、味はどうなのか。

「西麻布 おにく 玲」は都内にある肉割烹のお店。ほかのブランド和牛と比べて脂は少ないものの赤身のうま味が強いといいます。

おにく 玲の斎藤玲店主。

長い間、肉の仕事をしているが感動というか、うま味が強いと感じた。

さっと炙ってレアで。レアに近い状態で食べたほうがおいしい。

こちらのお店ではサステナブル和牛をそら豆のご飯の上に乗せて…

萩原由佳記者。

噛めば噛むほど肉のうま味と甘みがジュワッと出てきます。

サステナブル和牛の価格は一般的な和牛よりも3~4割り安いといいます。

出荷元の塾豊ファームでは食肉卸の銀閣寺大西と組んで輸出を進めています。

去年10月にはスイスで試食イベントを開催。現地のバイヤーに好評だったこともあり、今年はヨーロッパへの輸出を強化していく計画です。

海外の方はSDGsという観点に付加価値を見いだしている。

スイスで認められたことで販路が広がるのでは。

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