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[WBS]強まる対露包囲網!激戦地の惨状明らかに

2022年4月6日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

ウクライナの町ブチャで多くの民間人が犠牲になっていることを連日お伝えしていますが、他の地域でも惨状が明らかになってきました。深刻な人道的な被害を背景にロシアに対する国際社会の圧力一層強まりそうです。

ブチャ超える被害か!「子供も標的にされた」

ウクライナの首都キーウ近郊の町ボロディアンカ。マンションは骨格がむき出しになり、中には大量の瓦礫が部屋を埋め尽くしています。

住民

ここは悪夢のようだ。建物の下にたくさんの遺体がある。

警察官

遺体を見つけたら別の街の遺体安置所に運び、死亡した原因を調べている。

すでに多数の民間人の被害が確認されているボロディアンカ。ゼレンスキー大統領は…

ウクライナ
ゼレンスキー大統領

ロシア軍が開放したボロディアンカと別の都市で死者と負傷者がブチャより多い可能性がある。
私たちはすべての犯罪をしっかりと記録している。

ウクライナ当局は別の街でも住民400人が行方不明になり、一部が殺害されたとしています。

一方、キーウ近郊ブチャでは民間人殺害の詳細が徐々に明らかになってきました。

ウクライナ軍はロシア軍が子どもも容赦なく標的にしたと主張します。

ウクライナ軍兵士

住民は子どもが乗る車にはロシア語で「子ども」と書いていた。
これを書くことで車を撃たないことを望んだがロシア軍はこうした車も全て撃った。

住民

子ども連れの家族を乗せた車が燃えていた。
母親と4歳と10歳の子どもがそこで焼死し、父親も足を失った。

ゼレンスキー氏「国連は機能不全」!ロシア包囲網 態度変化の国も

こうした中、ゼレンスキー大統領は5日にロシアの侵攻後初めて国連安保理でオンライン演説しました。

ウクライナ
ゼレンスキー大統領

ロシア軍は逃げようとしている一般市民をわざと撃っている。
拷問され、目や頭を撃たれて、道端で殺されていた。

冒頭で訴えたのはブチャの惨状です。

ウクライナ
ゼレンスキー大統領

ブチャに限らず、ほかの街でも何が行われているのかこれから明らかになるだろう。
ロシアがウクライナで行ったことは第2次世界大戦以降で最も恐ろしい戦争犯罪だ。

そしてゼレンスキー大統領は国連に対しても機能不全だと糾弾しました。

国連ではこれまでウクライナ情勢をめぐり安保理会合を15回開きました。しかし、ロシアが常任理事国として拒否権を持つため法的拘束力を持つ決議が一度も採択できていません。

ウクライナ
ゼレンスキー大統領

平和の保障を担うべき国連が効果的に機能していないのは明らかだ。
侵略者であるロシアを戦争の元凶として国連から排除するか、もしくは平和のためにきちんと機能できることを示すか。
どちらもできないと言うなら国連はもう解散すべきだ。

この会合にはロシアの国連大使も出席。演説後、こう反論しました。

ロシア
ネベンジャ国連大使

きょうもロシア軍についての大量のうそを聞いた。われわれがウクライナに行った目的は領土の略奪ではなくドンバス地方に平和を築くためだ。

一方、国際社会のロシア包囲網による圧力は徐々に強まっています。これまでロシアに対峙するような発言を控えていたインドの態度にも変化が…

インド
ティルムルティ国連大使

ブチャの民間人殺害は衝撃だ。われわれははっきりとこの殺人を非難する。

またバチカンで開かれた式典ではフランシスコ・ローマ教皇がブチャから届いたというウクライナ国旗を掲げ、市民への攻撃を非難しました。

そして、アメリカのバイデン政権はまもなくロシアへの新規投資を禁止するなど追加の経済制裁を発表する見込みです。

こうした中、ベルギーのブリュッセルではNATO(北大西洋条約機構)の外相会合がまもなく始まります。ロシア包囲網をどこまで強化できるかが焦点です。

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