[WBS] ニッポンの電機再び飛べるか!東芝はなにで稼ぐのか!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

かつて世界を席巻した日本の電機産業はいま生き残るための模索を続けています。

WBSでは「日本の電機再び飛べるか」と題してシリーズでお伝えしていきます。

1回目の今回はかつて家電やインフラで日本の成長を支え、その名を世界に轟かせた東芝です。

経営トップが単独取材で語った復活のシナリオとはどんなものだったのでしょうか。

株式会社東芝

会見に現れた東芝の車谷暢昭会長。

デジタル社会を支えるキーデバイスは電池と半導体。

パワー半導体、SCiB二次電池(リチウムイオン)など確実に利益成長に直結する分野に集中投資。

車谷会長は中期経営計画「東芝Nextプラン」を発表。

今後の収益源としてパワー半導体やリチウムイオン電池などに力を注ぐと発表しました。

車谷暢昭会長

会見後、車谷会長を直撃しました。

「東芝Nextプラン作成で一番重視した点は?」

一番重視したのはこれまでの負の遺産を完全に一掃すること。

イギリスの原発事業から撤退し、アメリカの液化天然ガス事業も中国企業に売却することを発表。

また今後5年間でおよそ7,000人の人員削減を目指すことを明らかにしました。

定年退職による自然減を中心に一部では希望退職者も募るということです。

経営再建に向けた動きが進んでいることが伝わり、11月8日の東京株式市場で東芝の株価は前の日より13%上昇。年初来高値を更新しました。

復活への一歩を踏み出したかに見える東芝。

しかし、2016年にアメリカの原発事業で多額の損失を出したことで債務超過に陥った東芝。

そこで上場廃止を避けるために営業利益の9割近くを稼ぎ出していた虎の子の半導体メモリー事業を売却しました。

収益の柱を売却したことで11月8日に発表した2018年4月から9月期の営業利益は1年前より97%減って69億円となりました。

東芝は半導体メモリー事業に代わる新たな収益源の確保が急務となっているのです。

加賀東芝エレクトロニクス株式会社

今回、WBSはNEXTプランの中核を担う事業を独占取材しました。

パワー半導体

今後5年間の東芝を支えるという事業の一つがパワー半導体です。

加賀東芝エレクトロニクスの亀渕丈司社長は、

パワー半導体で電力を効率的に使うことができる。電力を無駄なく使えるようになる。

パワー半導体は電力を調節する部品です。

小さな電力を大きくすることができ、効率的に電力が使えるようになります。

こうしたパワー半導体は鉄道やスマートフォンなどにも搭載されています。

さらに、

ここが拡張している製造エリア。

今月末までに仕上げて順次設備を入れていく予定。

今年、この工場におよそ100億円を投資した東芝。

こちらの製造フロアも年明けからの生産開始を予定しています。

東芝Nextプラン

今回の東芝Nextプランではほかにもリチウムイオン電池が注力事業に位置づけられています。

ただパワー半導体は三菱電機、リチウムイオン電池は国内ではパナソニック、海外では韓国のサムスン電子などが大きなシェアを占めています。

ライバルがいるなかでそれらを注力事業に決めた理由はある成長市場を見据えているからです。

デジタル社会を支えるデバイスは2つ、半導体と電池。

「自動運転車に載せることをイメージした戦略?」

もちろん車もある。自動運転は社会変革。

社会自体が大きく変わるということをわれわれのデバイスで成し遂げたい。