株式会社シノプス
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続いてやって来たのは大阪府大阪市。
こちらのシノプスって会社がなにやらスゴいお惣菜テックで儲かっているらしいのですが…
「おはようございます。」
こちらが創業者の南谷洋志社長。
一体どんなお惣菜ビジネスをしているんですか?
お惣菜に貼る値引きシールをいつ貼れば良いかを教えるシステムを売っています。
お惣菜の値引きシールと言えば…
スーパーなどで夕方、お店の人がペタペタ貼ってるアレ!
貼られるのを待ってから買うお客さんもいたりしますが…
それを貼るタイミングを教えるシステムって一体どういうことなのかよく分からないので…
実際にシノプスの値引きシールシステムを使っているというスーパーの東急ストアさんを見に行くと…
午後5時、お惣菜売り場に現れた店員さんが値引きシールを貼り始めた!
あっこちらでも。しかもよく見ると何やらタブレットを確認しながら貼ってる!?
「何を確認している?」
タブレットにAIから値引きの指示が出ているので指示通りに値引きをしています。
AI?
タブレットに表示されているのはこんな画面。
3月2日の夕方5時にオードブルや麺類を20%引きにという指示が出ているので、店員さんはその通りにシールを貼っている。
シノプスのシステムはお惣菜の割引シールをどれに、いつ、何割引きのものを貼るのか、全部教えてくれるものなんです。
お惣菜がたくさんあってコレは売れ残るねって時に仕方なく貼るんですけど、もっと売れるのに貼ってしまうと粗利が少なくなる。
お惣菜は閉店まで売れ残るとロスになって困る。
でも割引シールを貼って安くし過ぎると儲けが減ってそれも困る。
そこでシノプスのAIはどのようにシールを貼ればお惣菜が閉店までにほぼピッタリ売り切れるか、そこを計算して指示を出してくれるらしい。
しかしAIの力で本当にピッタリ売り切れるのか?
こちらの棚に並んだお惣菜の売れ行きを閉店の夜中12時まで観察してみることに!
午後5時、棚には180個のお惣菜が。
少しずつ売れてはいますが、午後7時コロッケなどの洋風お惣菜を20%引きにという指示が。
ちょっと見えづらいですが順調に売れています。
続いて午後8時、和風惣菜を20%割引き、いなり寿司やたこ焼きを40%引きに。
するとドンドン売れていき、閉店まで2時間にせまった午後10時、残りのお惣菜はおよそ50個。いよいよラストスパートだ!
コロッケや焼き魚、天ぷらなども40%引きにという思い切った指示が。
さぁ果たしてお惣菜を売り切ることはできるのか?
そしてついに迎えた閉店時間、残ったお惣菜は180個中たった3個。これはなかなかスゴい!
お惣菜担当の方に話を聞いてみることにしましょう。
使い始めの頃は人が考えていたことをシステムができるのか疑問がありました。
AIの指示通りにやった方が正しいと感じています。
「ビックリですね!」
便利だなぁと。
東急ストアではシノプスのAIを導入後、廃棄率がおよそ1割減り、売上も上がるという嬉しい結果に!
それにしても社長、このシールを貼るタイミングってどうやって弾き出しているのですか?
販売実績、入荷データ、時間帯別の売上げ、それが大きな3つの要因。
基本となるのは価格や消費期限、天候、来客実績などのデータ。それらをAIが学習し、さらにリアルタイムでお惣菜の売れ行きデータも見ながら割引シールを貼るベストなタイミングを計算しているんです。
もちろん同じスーパーの同じお惣菜でもお店によってシールを貼り方も変わる。
例えば東急ストアの「煮物やおひたし」の場合、まず中目黒本店では夜7時に20%割引。
一方、同じ日の自由が丘店では夕方6時に20%割引、さらに夜9時に50%割引。
このシステム、発売から1年も経たないうちに導入店舗数は17倍に急増っていうからこれはますます広がりそう。
シノプスはお惣菜を無駄なくたくさん売るAIでがっちり!
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