[がっちりマンデー] がっちり地方乗り物!(2)

がっちり地方乗り物

しなの鉄道株式会社

続いてやって来たのは長野県。

赤とグレーの車両が特徴的なしなの鉄道。

軽井沢駅から篠ノ井駅までのしなの鉄道線と長野駅から妙高高原駅を結ぶ北しなの線を運行しています。

実はこのしなの鉄道、長野まで新幹線が開通した時にほぼ同じところを走っていた在来線をJRが手放し、それを譲り受けてスタートした路線。

ということで、もちろん当初は乗車客はそんなに見込めないといわれていたのですが、その年間売上は20年前の26億円から3年前に開業した北しなの線と合わせて現在は45億円に。

さらに2年前に就任した社長が新たに様々な儲かり戦略を仕掛けているというので、スタッフは早速本社へ。

この方が玉木淳社長(48歳)。かなり若い。

その儲かりアイデアを早速教えてください。

動く博物館計画。

鉄道ファンが集まる聖地にしたい。

動く博物館計画

実は玉木社長、車両にあるアイデアを施して鉄道ファンを大量に呼び寄せることに成功したんだとか・・・

確かにホーム上には人目をはばからずシャッターを切りまくるファンの姿が。

ありがたいです。

昔は中央線とか走っていたが復活させてくれて、また撮れる機会ができた。

「気持ち結構入ってますか?」

気持ち入ってます!

カメラの先にあるものとは・・・

この青とクリーム色の車両、どっかで見たことがあるような気が・・・

これは横須賀色です。

昔は横須賀線を走っていたものです。

この車両、およそ60年前に横須賀線を走っていた横須賀色というカラーリングの車両。

さらに他にも東海道線を走っていた緑とオレンジの湘南色といわれるカラー。

数々の懐かしカラーを登場させたのです。

でも、これってそんなに珍しいものなの?

実はこの車両、115系といって東日本にあるのはほとんどしなの鉄道。

古い車両を持ってる強みを生かして鉄道ファンを呼べれば一石二鳥、三鳥。

115系

115系とはかつての国鉄時代に製造された今ではほとんど見ることができない幻の車両。

元々しなの鉄道はお金がなかったためJRから使わなくなった古い車両ってことで、この115系を買っていたのですが、それがいつの間にかプレミア化。

現在では東日本で走っている80両のうち59両がしなの鉄道にある状態に。

だったらということで、

特に懐かしい30~40年前に走っていた色に復活させた。

普通のしなの鉄道色に塗っていた列車をあえて昔の色に塗り直し。

するとこの115系と昔のカラーリングの組み合わせが超レア。

ということで鉄道ファンよだれものの車両になったというワケ。

これ以外にも地元の信越本線を走っていたクリーム色に緑の初代長野色車両は撮影イベントを行えばホームに鉄道ファンが溢れるほど。

この効果もあり乗客数も1年間で10万人アップしたんです。

まさに動く博物館。

しかし、かなりコストも掛かったんじゃ?

ちょうど昨年は車検の車両が多かった。

今までの色を塗っても、変わった色を塗ってもコストは変わらない。

列車の場合、3年に1度の車検のタイミングではどっちにしろ塗装を塗り替えなければいけないためコストは変わらず。

ナイスアイデア!

駅ナカ

そしてもう一つ、玉木社長が目をつけたポイントは年間840万人の観光客数を誇る軽井沢。

軽井沢に来る人でしなの鉄道を利用する人は3%くらいしかいない。

これじゃイカンということで玉木社長が考えたのは「駅ナカ」の充実。

元々、軽井沢駅は12両の特急が止まっていたのですが現在のしなの鉄道は3両編成。

となるとスペースがかなり余る。

これはもったいない!と考えた玉木社長はある行動に打って出る。

それはホームや線路があったスペースに子どもたちが遊べる広場を新設。

さらに3階には地元店が並ぶ商業施設をオープンしたりと、まさに都心の鉄道のように「駅ナカ」を充実させまくって乗客を取り込む作戦に。

その結果、軽井沢駅の利用者数は観光客や地元地域のお客様も含め半年で3万人アップ。

駅で列車でお客様を増やし続けるしなの鉄道。

これは増々、

しなの鉄道は軽井沢駅と115系でがっちり!