今や日本食は世界各国で人気となっていますが、最近は食べるだけでなく自分で作る人も増えているそうです。その理由を探ってみると同じく世界で人気のあの日本文化が意外なきっかけとなっていました。

劇場版「きのう何食べた?」
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韓国・ソウル。

書店を覗いてみると…
ソウル支局の鄭有眞記者。
こちらのコーナーには日本のマンガも並んでいます。

本棚には上から下まで日本のマンガがぎっしり。

よく見ると料理マンガというジャンルもあります。

「きのう何食べた?」や「孤独のグルメ」、韓国でも人気のようです。

知らなかった日本食が出てきて作ってみたいと思った。おもしろい本。

出てくる料理がすごくおいしそうで実際に材料を買って作ってみた。

さらに日本食の裾野を広げているのがドラマです。「きのう何食べた?」は韓国の動画サイトでも配信されています。

日韓関係が冷え込む中でもファンが多い理由は…

日本のドラマを配信するドラマコリアの朴炷美さん。
料理は韓国の視聴者にとってすごく特色のある素材。

日本の情緒や文化を感じられるので好きになってくれるのだろう。

この動画配信サイトはドラマの中に登場する料理のレシピまで公開。日本食をより身近にしています。

一方、こちらはインドネシア。

洋菓子店を営むビオニー・タニアさん。

「きのう何食べた?」に感動して、なんとドラマに登場するサケの混ぜずしを実際に作りYouTubeで披露。

混ぜずしを一度食べてみたかった。スシといえば握りしか知らなかった。

煎り胡麻やすし酢などドラマの世界を忠実に再現。
しかし、海外で日本食を作るためには工夫も必要だとか…
インドネシアには塩ザケがない。生ザケを買い自分で作らないと。

でも塩ザケの作り方を解説する動画があったのでおいしく作れた。

実際にレシピを再現してみることで作品への理解が深まったといいます。

主人公は相手が食べてくれる時の反応を楽しみにしている。

自分だけのためならそれほど料理に手間をかけない。

料理を通じて相手に愛情を伝えている。それはとても素敵なことだと思う。

11月3日に公開された劇場版「きのう何食べた?」でも主人公が母親から思い出の肉団子の作り方を教わるなど普段着の日本食は大きな要素。
ごく日本的な世界観がなぜ外国人に響くのでしょうか?
劇場版「きのう何食べた?」の中江和仁監督。
料理が簡単、まねしやすいところが海外の人にわかりやすく提示されている。

料理を通して二人は愛情表現のキャッチボールをしている。

「こうしてくれてありがとう」とか「きょうこれで助かったよ」という些細なことだが、それを言うことで仲が良くなっていく。
