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[WBS] 東急が上海に「駅ナカ」!日本流の集客ノウハウを「輸出」!

2017年5月25日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

日本ではすっかりお馴染みとなりました駅構内の商業施設「駅ナカ」。

この日本の駅ナカ開発のノウハウが中国に輸出されることになりました。

上海の地下鉄駅構内の開発事業に日本の東急電鉄が参画することがテレビ東京の取材でわかりました。

東京急行電鉄株式会社

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東急電鉄は上海地下鉄の駅構内の商業開発を手がける中国の不動産管理会社とライセンス契約を提携しコンサルタントとして事業に参画します。

東急電鉄は日本で「etomo(エトモ)」もブランド名で駅ナカを展開しています。

各店舗がバラバラで営業するのではなくエトモとして一体で運営することで集客力を向上させる戦略です。

例えば中央林間駅、構内は30年手付かずでしたが照明や塗装を変えて開放的な雰囲気にして2015年にエトモを開業しました。

東急電鉄 駅資産営業課の初田直美課長補佐は、

1階は乗り換えのお客様が多くクイックな需要に対応できる店舗が入っている。

こちらは以前1つだった店舗を3つに区画割りして、すし、惣菜、おにぎり、帰り道に買って帰れたり、朝ごはんに買ってもらえる店舗をそろえた。

2階は1階と比べて長く時間を過ごしてもらえるような雑貨、カフェ、書籍などが入っている。

中央林間駅では開業後、35%売り上げがアップ。これまで開業した7つの駅すべてで売上は順調に伸びています。

「駅は街の顔」がコンセプト。駅ごとのテナントはどこも同じ店舗ではなく駅の利用者や町のお客様を見ながら最適な店舗が入るように検討している。

東急が上海で仕掛ける第1号案件は徐家匯駅。

周辺は若者が多く、東京でいえば渋谷にあたるようなエリアです。

3路線が乗り入れるターミナル駅で1日の乗降客数は約16万人に上ります。

上海支局の吉田知可記者、

地下鉄の改札を出て地上の出口に向かう途中にあるスペースを有効活用するために東急電鉄のノウハウを生かそうという計画です。

広さ625平方メートルのスペースに飲食店や雑貨店など約10店舗をそろえる計画です。東急は誘致する店舗選びや内装デザインの監督・管理などを担当します。

上海地下鉄は年間輸送人員は30億人を超え360余りの駅を持つ世界一の規模を誇りながらこれまで駅構内の開発はほとんど手付かずでした。

しかし中国政府が経済の新たな柱として「サービス産業」の育成に力を入れる中、駅構内の有効活用が重要課題として急浮上しているのです。

中国は駅の中で過ごし、消費するというライフスタイルが定着していない。そうしたライフスタイルの提案からやっていきたい。

東急のノウハウが生かされた上海初の駅ナカ施設「LINE Plus(ラインプラス)」のブランド名で今秋オープン予定。軌道に乗れば他の駅にも駅ナカ事業を展開していく方針です。

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